切手の愉しみ

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ガリ版刷り2

2006-05-03 18:00:00 | Weblog
 ガリ版刷りでお題をいただいてしまったので、それに関連したことを少々・・・
 ガリ版刷りといえば、戦中戦後にかけて発行された郵趣誌や葉書通信に尽きるのでしょう。当時の混乱した状況の中で、貴重な情報が発信されていたりするが、まとまって保存しているところもないと思うし(特に葉書通信)、紙の劣化とともにそれらの情報は失われていくだけかも知れない。
 それにしても、当時まとめられた一覧を見ると、ほとんどが小部数発行ではあるが、全国各地で発行が続けられていることに驚く。今より、時代は困難でも収集に熱気があった時代なのかも知れない。そんなガリ版刷りの雑誌の一つ「大阪雑信」が手元にあり、最近時々読んでいるが、ガリ版刷りとは思えないその豊富な内容で、今でも役に立つ記事が掲載されている。例えば、満州関係の記事も何篇か掲載されているが、それを読む限りでは、1945年に入っても満州から郵便が届いており、7月頃は郵便事情が悪化しているが、それでも1月程度で郵便が到着していることが内容からわかる。このあたり、最近気になっていることではあるが。ところで、新着の全日本郵趣5月号には、「日本郵趣の先人たち」として大柴峯吉のことが書かれているが、「大阪雑信」には訃報と追悼記事が掲載されており、若干補足の意味で参考になる。
 ところでガリ版刷りといえば、古い切手商の中には、販売目録をガリ版刷りのような形で出していたところもあったが、保存されるようなものではないので、それらも殆ど失われてしまっている。販売目録は、断片的なものしか見ていないが、当時の値段を調べるのには役に立ったりするし、こんな物を売っていたんだという驚きがあったりする。切手を集め始めてからは、自分のところに送られてきた販売目録では初期の「For Your Collection」等々若干残っているが、それらも最初はガリ版刷りのような体裁で、今読み直すと、時代の移り変わりの激しさを感じたりする・・・「For Your Collection」は1~5号位までは見たことがないので、どのような内容か知りたい気がするが。

 ここまで書いてきて、「オークションを語ろう」を読んだら、マラカルの乃木2銭のことが不明氏によって触れられているが、確か全日展に展示されたものは、画像に示す1970年代にある誌上オークションで高値で売られたものと思うので、事実がちょっと異なるような気がするが・・・ 




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