以前、China Clipperのことを書いたが、その後ある程度のことがわかった。
香港を経由したカバーに時々押されているAir Transit印については、イギリスのホンコン・スタデイ・サークルの機関紙上で、何年か前に多数のデータに基づいて詳しい分析がなされている。それによれば、Air Transit印は、検閲にまわされた郵便物のうち、検閲後航空郵便として逓送されるもの(の束)を、他の郵便物とは区別して、検閲時に注意喚起(航空便として戻すため検閲に時間がかかり過ぎないように)するために押されているのではないかとのことである。全てではないが、検閲テープに押された番号印とAir Transit印は、同じ色のインクで押されているものがある。なお、Air Transit印の番号は、1~8まで知られているが、番号毎に難易度がかなり異なる(図のカバーは比較的ありふれた番号、ただし南米宛のためかebayで$238.5 )。
また、香港で使用されたAV2印は1940年12月~1941年11月のデータが知られている。このAV2印はUPUの規定に基づくもので、重量検査済みの印、AVはAVIONの略である。このUPUの規定に基づくAVフォームは、他にもいろいろあり、図に示したのはAV2及びAV10の例である。AV2フォームは重量等を記入して、郵袋に添えるのであるが、カバーにAV2印が押されているのは、例えば開嚢の郵便物の場合に、AV2フォームが添付されているということを注意喚起するためではないかなどと推測されている。
香港を経由したカバーに時々押されているAir Transit印については、イギリスのホンコン・スタデイ・サークルの機関紙上で、何年か前に多数のデータに基づいて詳しい分析がなされている。それによれば、Air Transit印は、検閲にまわされた郵便物のうち、検閲後航空郵便として逓送されるもの(の束)を、他の郵便物とは区別して、検閲時に注意喚起(航空便として戻すため検閲に時間がかかり過ぎないように)するために押されているのではないかとのことである。全てではないが、検閲テープに押された番号印とAir Transit印は、同じ色のインクで押されているものがある。なお、Air Transit印の番号は、1~8まで知られているが、番号毎に難易度がかなり異なる(図のカバーは比較的ありふれた番号、ただし南米宛のためかebayで$238.5 )。
また、香港で使用されたAV2印は1940年12月~1941年11月のデータが知られている。このAV2印はUPUの規定に基づくもので、重量検査済みの印、AVはAVIONの略である。このUPUの規定に基づくAVフォームは、他にもいろいろあり、図に示したのはAV2及びAV10の例である。AV2フォームは重量等を記入して、郵袋に添えるのであるが、カバーにAV2印が押されているのは、例えば開嚢の郵便物の場合に、AV2フォームが添付されているということを注意喚起するためではないかなどと推測されている。