Le contrebassiste

コントラバス奏者ちんの日常。
趣味の音楽、フランス語、興味関心などを書き散らしています。

スターバト・マーテル

2005年04月20日 23時27分18秒 | 音楽
いつもの日課で、水道橋から東京駅まで歩いていました。
適当なルートをたどるわけですが、今日は学士会館の横を通るルートを利用しました。

学士会館を通りがかった時、会館から出てきた男性がしきりに「ドヴォルザークのスターバト・マーテルがさ~」という話をしていました。

懐かしい曲です。
友人に合唱をやっている人がいて、彼女の出る演奏会を聴きに行ったときに演奏されたのがこの曲でした。
ドヴォルザークのスターバト・マーテル」は私にとっては非常に聴きやすい曲に思えました。


さて、そんなスターバト・マーテル。
いつも名前の意味がわからず「何のこっちゃ?」と思っていたので、ちょいと調べることにしました。

Stabat Materの曲自体は、イエス・キリストを失った聖母が十字架の前で嘆き悲しむ様子を歌う聖歌です。でもって、Stabat Materには「Stabat Mater Dolorosa」と「Stabat Mater Speciosa」の2種類がありますが、通常は前者を指しています。歌詞の始めはこんな感じ。

Stabat Mater dolorosa juxta crucem lacrimosa,
Dum Pedenbat Filius.
(英語版の訳)

ラテン語、わからないっす(^^;

ただ曲名だけを簡単に考えてみると(間違ってたらご指摘下さい)、「dolorosa」は悲しみ。
これは音楽用語「doloroso(悲しげに)」と似ています(ってこれ書く時に思い出しました)。

「Mater」は母親。キリスト教では聖母マリア。

「Stabat」は「立っている」。「stand」に似ている? 「-at」は現在形三人称単数でしょうかね。

ということは、「悲しみの聖母マリアは立っている」ということに。
何か切ないですね。そりゃシチュエーションがそうだからしょうがないのですが。


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スターバト・マーテルといえば、多くの作曲家が同名の曲を残しています。

※ドヴォルザーク。
一番最初に登場しました。電車オタクのボヘミアの作曲家です
(別にうらみはありません。むしろ好きな作曲家です)

※ロッシーニ。
料理に没頭するために音楽を辞めてしまったというほどの美食家で有名なイタリアの作曲家です。

※ペルゴレージ
26歳で亡くなった作曲家。ストラヴィンスキーのプルチネルラ(もしくはイタリア組曲)の原曲となるソナタを書いた作曲家としても有名。いい曲多いんです、ペルゴレージ。

他には・・・
ボッケリーニ、プーランク、スカルラッティ、ヴィヴァルディ、ハイドン、シマノフスキー、ヴァンハル、ペンデレツキー、シューベルトなど。

宗教がらみの曲は今まであまり聴いていませんでしたが、これからちょっとずつ聴いていこうかと。

難しいことを簡単に説明すること

2005年04月20日 00時04分13秒 | Weblog
ついこの間、仕事中にこんな質問を受けました。

「△△△って何? 10文字で答えて!」

そりゃまた、唐突な質問だ。・・・って10文字ですか!? 
難しいんですけど。。。。

まずは10文字という制限を外してもらい、代わりにたとえ話を使って話を進めてみました。
でもなかなか理解されませんでした。
何となく頭にある知識がうまくまとまってないから、そんなことになってしまったのでしょう。
その後も色々と説明することとなりましたが、果たしてうまく説明できたものか・・・

難しいことを簡単にいうって難しいですね。。。。
自分の卒業論文のテーマ。これを説明するのも普通はかなり難しいはずです。

説明する側はその分野の専門知識が多少なりともあるのですが、それを説明する相手は必ずしも同じ知識を持っているとは限りません。
私の場合は、たまたま内容がちょっと生活密着型(?)だったので、「○○○○ってな内容をミクロ経済学の理論を使って説明を試みた」なんて話をしています。
皆さまは自分の卒論を説明する時はどんな感じですか?

難しいことを難しくいうのは実は簡単。難しいのを簡単に説明するのが難しい。
よく難しい言葉(例えば「○○理論では~」というような「おいおい、普通その理論知らないぞ」と思うようなもの等)で煙に巻こうとしている人がいますが、もっと簡単に説明することを試みてみるのもいかがでしょうかと思ったりして。意外に頭、使います。

勉強しよっと。