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op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

強打のコツ(2)

2009年05月10日 22時25分08秒 | Weblog
2.ボールの操り人形

スクールや参考書、専門誌では、「ボールを良く見て」とか「相手を良く見て」とアドバイスはしても、「いったんボールから目を離せ」とは言わない。

が、律儀にボールに集中したり、相手をしっかり観察しようとすると、そちらに意識を奪われて自分自身がしなければならない動きがしにくくなり、飛んできたボールに対して振り遅れ気味になったり、ボールに合せるだけのショットを続ける現象が(キャリアがある程度長いプレイヤーであっても)起こる。これを避けるには、

  1. センターベルトを中心に、相手と点対称の位置を基本ポジションとし、相手と正対する形で待つ。

  2. 相手が打ったら、打ち出したボールの高さとスイングの軌道から“だいたいの”落下点を予測し、その後いったんボールから目を離してもいいので、とにかく“だいたいの”落下点目指して早く動く。但しその際落下点の後ろに回り込んでゆくように動く。また、振り遅れが遅くなる癖があるようなら、移動スピードを犠牲にしてもいいので、早めにテークバック(ラケットを引くだけでなく、“肩を回す”ことを忘れずに)を開始しながら移動する。

  3. 予測した落下点の後ろで足の位置を決め、テークバックも完了した状態で、“だいたいの”落下点を注視して待ち、来たボールに対して踏み込みながらヒットする。

昨年、NHKのテレビ特番で「ミラクル・ボディ」という番組を放送したが、「スピードに対する反応」の回でも、プロ野球のヤクルトの青木選手は高速で飛んでくるボールをずっと見続けてヒットしているわけではないことが紹介されている。彼はとにかく早めにボールの軌道を予測することと、あとは“自分で決めた”ヒットポイントに対してバットをぶつけてゆくことに集中しているのである。

今更言うまでもないが、テニスではヒットするまでにいかに時間的余裕をつくれるかが正確なショット、威力のあるショット、つまり効果的なショットを打つカギになる。ボール/相手から必要な情報をもらう時間と回数を必要最小限にすること(無駄に見続けることをやめる)ことで、“自分の手がお留守になる”状態も最小限にできる。


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