土曜の敗戦は僕の周りにも波紋を呼んでいて、一緒に観に行ったまわる@や馬論以外は皆一様に憤っている様子。
「そんなに悲観するほどでも…」と言っている僕が怒られているようで少しシュンとしてしまうのであった。
勝ってください。マジで。
あ、勇人誕生日おめでとう。西澤退場で清水の選手総出で抗議している時、一人で宥めに入っている君の姿にキャプテンとしての責任感と人間としての成長を感じ、とても頼もしく思えた。
僕らは最後まで応援するから、是非あなた自身にとっても良い年にしてほしいと思ってます。Happy Birthday!
こんな時は、前から書いておきたかった話題を書くに限る。
“ポップ”である事というのが罪悪に似たものだと思っていた時期がある。
恐らく、中学1年~高校1年の間中、ギター雑誌ばかり読んでいた頃の悪影響なのではないかと思う。
あの頃は今と違って情報の少ない時代だった。田舎ならばなおさらだ。そうなると、プレイヤー志向の雑誌を読んでギターを学ばないといけないと思っていた。
『プレイヤー』『ギターマガジン』『ヤングギター』…特に『プレイヤー』はお世話になった。クイズで景品をもらった事もあるし、“楽器売ります・買います”のコーナーに思いっきり個人情報を載せてもらった事もある。
しかし、当時はいわゆるギター・ヒーローしか載らないのですね。最近ではそうでもないけど。
そういう雑誌ばかり読んでいると、どうしてもテクニック至上主義というか、速弾きやトリッキーな奏法にしか目が行かなくなってしまう。
そして繰り返しになってしまうが、何しろ情報がないのだ。今だったらいくらでも選択肢があるけれど、時代も土地もそんなにイージーではなかった。加えて、取捨選択する知識も経験も無いに等しかった。
だから、当時はそういうものを聴かなければならないものだと思って、HR/HM系の音楽ばかり聴いていた。しかも「あんまり良いとは思わないけれど、我慢我慢」などと自分に言い聞かせて。馬鹿ですね。
好きなギタリストを訊かれると、「1位はイングヴェイ、2位はヌーノかな。まぁ、お情けでジョージは3位」などととんでもない事を口走ったりしていた。
中学校のクラスの卒業文集には、“今、会ってみたい人は?”の問いに「エディ・ヴァン・ヘイレン」などと得意気に書いていたりするし、高校の軽音部に入った時に好きなアーティストとして真っ先に挙げたのはナイトレンジャーとMr.ビッグとメガデスだ。「ビートルズ」とは言えなかった。腰抜けですよ、完全に。
その手の音楽を演る事や聴くことが悪いと言うつもりは毛頭ない。だって、僕だって演ったり聴いたりしていたのだから。
でも、TM Networkで音楽に目覚め、ビートルズでバンドと楽曲製作に目覚めた僕にとって、その辺と付き合っていくのはどだい無理な話だったのだ。
事実、高2になって軽音部を辞めた(辞めさせられた?)途端、Pet Shop BoysやAztec CameraやSwing Out Sisterといった心地良い音楽を、乾いた喉を潤すように立て続けに聴き始める。
そして、ひたすら邦楽女性アーティストの研究に勤しんだ。当時バンドに所属していなかったので、せめてもの学習のつもりだった。
それでも、上京してバンドを組んだりspiritual soundsの楽曲制作が本格化しても、“ポップ”な面や、先人達への愛をストレートに出すべきではないのではないか、と疑念が渦巻いていた。
自分は所詮そういうものしか作れないのに、アーティスティックであれ、先鋭的であれと言い聞かせていたのである。随分と自信に満ち溢れていたものだと思う。尊大とも言うけれど。
UKの音楽シーンにドップリ浸かって(Oasis,Blur,Rialto,Ether,Mansun,Pulp,Suede,The Divine Comedy,Teenage Fan Club,The Verve,Primal Scream,Ocean Colour Scene,etc...)、気持ちが歪んだギターをかき鳴らすロックな方向に向かっていたのも一因だろう。当時はspiritual sounds内でも、生音担当の僕と打ち込み担当の馬論、という風に役割がはっきり別れていた。お互い、少なからず対抗意識を持って創作に励んでいたと思う(この時期、結構好きなんですけどね)。
しかしそんな気持ちも、ビートルズを再研究したり、大滝詠一師&ナイアガラとの邂逅を経て、少しずつ変化していく。
だが2002年6月にバンドは解散。スピサンにおいても、その年は順調に制作を進めるものの、翌年は低調な活動内容に終わる。
前置きが長くなりました。ここからが本題。
2004年8月、とあるバンドの編集盤が発売された。
The Good-Bye『Ready!Steady!!The Good-Bye!!!』
本秀康氏のイラストに惹かれてジャケ買いしたこのアルバムが、まさか僕の音楽に対する基本姿勢に決定的な変化を与えるとは考えもしなかった。
(次回に続く)
ごめんごめん、つい消しちゃったけど、そういうコメントがつく事だってあるんだよね。勉強になった。
あと、僕の人生を親以外の他人にどうこう言われたくありません。僕は僕なりの目標と信念とイデオロギーを持って生きていますので。
ちなみに金なら稼いでますよ。腰かけですけどね。
とりあえず、個人攻撃は勘弁してもらえますか?
ちなみに僕はYngwie Malmsteenをギタリストとしてではなく、一アーティストとして好む数少ない人間です。
マイケル・シェンカーも一時代を築きましたねぇ。さすが、cloud9さんのブレのない姿勢には頭が下がります。
その時は是非。予習のために、アルバムは何から買えばいいですかね?『My Generation』か『Who's Next』か迷っているのですが。
>>tanaさん
tanaさんの世代でもそこらへん行くんですね。リッチーは行かなかったけど、ポール・ギルバートは意識しました…まずドリル買おうかなとかw
インギーはあるひとつのジャンルを確立したアーティストですから、そこに関しては僕もリスペクトしてます。
ちなみに当時、RPGのキャラとかによく「イングヴェイ」と名前を付けていたのは内緒ですw
《Beatles》*初期~『Please Please Me~Help』まで。*中期~『Rubber Soul~SGT』まで。*後期~『MMT~Let It Be』まで。
《Who》*初期~『My Generation』(アナログ盤ではB面トップの曲「The Kids Are Alright」は永遠のキッズ・アイコン。ギターはRickenbacker。アンプはVox)、『A Quick One』(初期の名曲「So Sad About Us」収録)、『The Who Sell Out』(1968年発表。ラジオ番組のように曲を切れ目なく継げ、全編サイケデリック調に構成)までの3枚。
*編集盤~『Odds & Sods』(初期~中期までの未発表曲&B面曲集。ベーシスト:ジョン・エントウィッスルの選曲による)。
*サウンドトラック盤~『The Kids Are Alright』(1979年発表。同名タイトル映画のサウンドトラック。伝説のウッドストック・ライヴの音源も収録)。
追伸:私のお薦めアルバムはたくさんありすぎて選択が難しいです~(笑)でもあえて挙げるとすれば初期の『My Generation』と『The Who Sell Out』、中期からは3アルバムのすべて、後期からは『Who Are You』...です。ウ~ンお金かかりそうですね~(苦笑)
おお!詳しく解説ありがとうございます!大変参考になりました。さすがですね。
ではまず『My Generation』を買ってみようと思います。