猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

青井食堂のおかあさんが亡くなられたとの知らせが届きました。とても悲しいです…

2024-01-07 07:13:01 | なっからさくい生活

<これはね、おヒゲが前橋るなぱあくの園長をしていた時、朝日新聞の群馬県版に連載してい『ヒゲ園長とキキ』ってコラム、2007年11月10日に掲載された「93歳の飲み友達の昔話」です。舞台は千代田町4丁目の青井食堂、登場人物は青井食堂のおかみさん、93歳のか祢ばあさん、そしてキキなんです>

 <キキはさ、緑色の背負い籠に入って、おひげに背負われて散歩にお出かけしてたんです。お出かけした時にいろんなとこ行ったけど、青井食堂へも連れてってもらったんです。そいで、明美さんってお名前の、お客さんたちから「おかあさん」って呼ばれてたおかみさんにもかわいがられてたの。おヒゲがそんなある日の様子をコラムにしたんが、最初のなんです>

 

 <5日の夜、青井食堂の「おかあさん」が亡くなられたって知らせが届いたんです。12月の中頃から具合が悪くて入院していたのはヒゲも知ってたらしいのですけど、知らせを聞いてすごくおとなしくなっちまいました。今朝は、「花こう」に連絡してお花を届けてもらっていたけど、弔問はやめたらしく散歩に出かけました>

 <ヒゲが青井食堂へ寄せてもらうようになったのは、るなぱあくの仕事を引き受けた年のこと、休園日は朝から遊具の点検なんかの作業をするんだけど、それを済ませた昼下がり、一杯やりたくなって「飲ませてもらえますか?」って暖簾をくぐったのが初めだったらしいやね。写真は散歩で取った広瀬川、柳橋の上流だいね…」

 <そいで、おかあさんとお喋りしながら冷や酒飲んで、焼そばをこしらえてもらって食べてたら、すごく居心地が良くて、それ以来、お天道さんがまだ高いころで、お酒飲んじゃっても大丈夫な時に、青井食堂のおかあさんのお世話になるようになったらしいのですね。写真はロウバイの花だいね…>

 <そんなしてたら、「忘年会やるから園長さんも出ない?」って誘われて、ご常連の仲間入りしちまったんだいね。だから、18年間、何のかんのと我がままし放題、よく追い出されなかったいね。不思議と気が合ったんかな…。磯部湯の写真、今はもう営業してないよね>

 

 <また、キキにお話させて。前のブログ『猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日』のときにさ、「前橋の路地」ってシリーズに取り組んだのよね。その第15回(2017年11月11日に「提灯屋がある路地」ってのがあって、それが青井食堂のある路地なんですよね>

     
<白い自転車が停まっているでしょ、あれっておヒゲのチャリですよ。お店の前に停めちゃって邪魔ですよね。そいで、長居してるんだから…>

     
<おかあさんにつくってもらった焼きそば、向こうに見えるのは冷や酒ね。まだがんになる前だったからお酒飲んでたんですよ。そういえばさ、おかあさんはがんの大先輩、それも三つのがんと仲良ししちゃって、それでも普通に暮らしてたすごいひとだったんです…>

 

 
<ヒゲの散歩写真、クサギだいね、青い実が落ちちまって紅色の苞だけが残っているね。それと、いっぱいのセンダンの実。命は続くんだいね。青井食堂もおかあさんの明美さんから娘の浩美さんにすでにバトンタッチされてるんだいね。お店も改装されて、「前橋の路地」のときとは少し変わってきれいになってるんですよ>

     
<ヒゲの散歩写真のおしまいは広瀬川の十六本橋、この橋ももうじき架け替えられるんだいね。ヒゲはさ、寂しんだいね、去年は元上毛新聞の渡辺さんと相方の野村たかあきさんと別れただろう、今年も年が明けてすぐに青井食堂のおかあさんとお別れなんだいね、「静かにお見送りします」って言ってるけどさ…>

 

 <散歩から帰ってくると、午後は家で静かにしてたいね。きっと、いろんなこと思い出しているんだと思うよ…>

 <夕方になると、ちゃんと食事を作ってたよ。ユキ子さんの両親へ届けるのもちゃんと仕立てて、外出から戻って来たユキ子さんに配達を頼んでいました>

 
<夕食のおかずはさ、ホタテ貝柱といただき物のサヨリの昆布締め、それと有砂順子さんが送ってくれた宇和島のじゃこ天と大根おろしでした>

 
<それとサラダ、ブロッコリー、トマト、リンゴ、干しブドウを胡麻マヨネーズで和えたの、汁は豚汁でした。落ち込んでないで、ちゃんと作ったみたいです>

 <そんなわけで、今日の記事はCOCOの責任稿です。ヒゲはさ、ただただおかあさんのご冥福を祈っています。COCOもご家族の皆さまのお嘆きを思うと悲しくならいね…>

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい

 

 

 

 


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