cafe break

忙しい毎日を送っている私。
唯一PCに向かうこの時間が、
ほっと一息付ける瞬間だったりするのです。

クオリティーの高いサービスとは。

2011-03-22 11:31:08 | ホテルのお仕事

今朝職場に着くと、テーブルの上に回覧書類が置いてあった。

各ルームに置いてある、アンケート用紙だった。

以前このアンケート用紙に、あたしの名前まで書いてお礼を書き込んでくださったお客様もいたもんで、ウキウキしながら見ると、けっこー手厳しい内容だった

ま、今回は名指しではないものの、3連泊されたルームチャージのお客様で、昨日の最終日にランチをお召し上がりになり、あたしはバッチリそのお客様のサービスにあたっていた。

レストランサービスの評価としては、普通。

全体に向けた感想に、
「サービスクオリティーがあと一歩足りない感じがする。」
と、書かれてしまった

サービスクオリティー

あたし自身、そんなに高級な所でサービスを受けていない。

はっきり言ってわかんない。

近々休みを使って、お金も使って、高級なレストランに行って、クオリティーの高いサービスとは何なのか、勉強してこなくっちゃな…って思った。


実際、あたしのサービスに対して書かれた言葉ではないけれど、かなり朝から凹んだ。



そして始まった朝食。


頭の中では、さっきの言葉がぐるぐると回ってる。


最初のお客様は、妊婦さんとそのご主人だった。

近くの山間の温泉地に行こうか…などと、チェックアウト後の予定を話しながらお食事を召し上がっていた。


つい、おせっかいなあたしは、彼女の体を気遣って声をかけた。

「あの…今日はこの後、○○山に行かれるご予定ですか? あちらはこことは気温が全く違いますので、どうぞ暖かくしてお身体に気をつけて行かれて下さいね」と。


すると、お客様。

どうしても○○山に行きたい…というわけではないけれど、東京へ帰る前に少しどこかに寄りたい。
どこかお勧めはありますか?

とたずねてこられた。


あたしは、妊婦さんである彼女を考えたら、今日は陽気的にも暖かいわけではないし、温泉を考えているのなら、1時間程度下った先の静岡県の温泉施設なんてどうですか?と紹介した。

そこなら、予約制の貸切風呂もあるし、お風呂場というのは意外に滑りやすいものだし、ご主人と一緒に入られたほうが安心でしょ?と。

まぁ、こんな計画停電の実施されている折だし、予約を入れたほうが安心ですよね。と言って、その温泉施設のホームページをプリントアウトして渡した。


お二人は、とても喜んで帰られた。

あの笑顔に、嘘はない。


そして、最後にこられたお客様。

何やら様子が変。

つい心配になって、夕べのディナー時はどうだったかと、シェフにも聞いてしまったほどだ。


特に問題もなかった様子のお二人なのに、なにかおかしな感じを受け、勇気を出して「今日はこの後どこかを回られるのですか?」と話しかけてみた。

するとお客様。

実はこの町を観光しようと思ったんだけど、なんせノープランなんです。
どこかお勧めはありますか?と。


なるほどなるほど。
それで、浮かない顔をしてたんですね


あたしは、町内にある手作り体験の出来る和菓子屋さんを紹介した。
もちろん、ホームページを印刷して。


車での移動ではないこのお客様には、あちらこちらを観光すると言うよりも、お土産もできてなおかつ楽しめるというプランをご紹介。


とたんにお二人の顔は明るくなり、笑顔で帰られた。

この笑顔にも、嘘はなかった。



…そっか。


クオリティーの高いサービスって。


あたしにとっては、これなんだよね

決して上品でもないし、こんなキャラだけど、だからこそ親しみやすく話してもらえるし、話すことも出来る。

ざっくばらんに、求めてることを…あたしの情報を使って提供する。


これがあたしにとっての最大級にクオリティーの高いサービスなんだって!



よっしゃ~、あたしの進む先がわかってきたぞ


休みは地元散策だ!
もっともっと、色んな情報を発信できるようにね



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