B&B&B

回り道を全力疾走

生き方

2009-12-06 20:59:02 | 未分類
電動車椅子生活を数十年間続けられているオジサンと話した。


技術知識もあるし、体も十分動くので、健常者と同じようにフルタイムで週5日バリバリ働いていた。


しかし、アメリカでの働き方を見てそのことに疑問を持ったという。


確かに私は健常者と同じように100だけ働ける体力も能力もある。

だからといって、別に100だけ働かなくてもいいのではないか。

その100という基準は普通という意味の分からない目標であって、自分がそれに合わせる必要はないと言って、フルタイムでの仕事から週3の勤務に変えたという。残りの余暇は自分の好きなことに使う。


だけど、それは障害を持っているから出来ることであって、普通の健常者はきっとそんな働き方は出来ないだろうと言う


人は必要以上にお金を求めすぎる。


食えるだけなら、そんなにお金はいらないんじゃないか。

食えれば、田舎に住んでもいいんじゃないか。

それだけ、自分が楽しむ生活が送れるんだったら。



確かに、そういった生き方が適している人はもっといるだろうなって思った。

イメージ先行

2009-12-06 20:44:13 | 未分類
病名などの漢字から勝手にイメージされる障害がある。

高次脳機能障害と自閉症について昨日感じたことだ。


高次脳機能障害は、漢字から高度で複雑な思考ができないような印象をもたれるが、そういった認識の仕方の方が低次元であると知った。

私が会った青年は人の顔が分からないという症状があるが、それは、人の顔が見えていないと言うことではないと本人が言う。


その高次脳機能障害を知ることで無意識的に行っている脳の機能がわかるようになる。

また、無意識的な脳機能なだけに人に理解されにくく、伝えづらい障害であるといえるだろう。

自閉症も、その漢字から、またその行動から、自分の世界に閉じこもって他者と関わりを持ちたがらない人と思われているらしい。


これも、とんだ誤解でただコミュニケーションの取り方がわからなかったり、苦手というだけで、伝達したくない訳ではないと云う


自分の感情がうまく伝わらなければ、大声を出して伝えるしかない。
暴れるしかない。


感情行動の原点は人間皆同じであるとわかる。


障害当事者に必要なのは、うまく周囲に伝えることができるコミュニケーションツールである。


これは、親密な関係がもたらすこともあるし、構造化することで行えることもできるし、先端技術で補助することもできるだろう。


そして、それは人間不信に陥った、ある種のコミュニケーション障害を持つ現代人全てに言える問題であると考えられる。

ポカ

2009-12-06 08:30:36 | 未分類
今回のカンファレンスには十数社の企業が出展していた。

『バリアフリーは儲かる』という著書もあることから、そこの市場が広がりつつあることを見ている企業だろう。


東大の先生が自閉症やアスペルガーの子とのコミュニケーションをスムーズに行うには構造化が必要と話していた。

企業が取り扱うべき商品は、そういった構造化を簡単に行えるものである必要があるが、複雑化してはいけないという条件がある。


するとしても、段階的に行わなければならない。


このことは、何も障害の有無に関わらず全ての人に当てはまると思った

ポカという言語障害を持った人のための器具がある。
商品購入などの際に用いることも出来るコミュニケーションツールなのだが、面白いことに一言だけ録音してそれを再生するという単純な機械。

構造化することで、複雑な言葉を用いずとも、簡単な一言でコミュニケーションが成立するということだ

障害というのは、様々な気付きを与えてくれる


さて、今から農業ごっこしてきます。

動物園の必要性

2009-12-06 08:04:08 | 未分類
やっぱりアウトプットは大事だ、と思うからやることにする。


昨日、京都でATACのカンファレンスに参加した。


参加費9000円と、値段設定から学生を対象としていないことは明らかだ。

でも、若いひとが数百人はいた。関西の学生の意識の高さか、障害者の比率が高くなってきたのかは分からない。

私の今回の目的はリビングライブラリーに参加して、福岡での開催が出来るかどうかの調査のためだ。

今回借りた本はイケメンでインテリ風な高次脳機能障害の方
リウマチの方、火傷による容貌障害の方。


私は、このリビングライブラリーは動物園の様なものとして捉えている。


人は世の中には様々な生き物がいることをメディアからの情報で知っている、なら何故、動物園に行きたがるか?
それは、その動物に近づき、ふれあい、体感し向き合うことでその存在のリアリティを楽しむ事だと思う。

あの動物は目がないのにどうやってエサをとるのだろう?

あの深海魚はどうしてあの様な形状をしているのだろう?

知的好奇心をより刺激しやすくなる。


少なくとも私はそういった気持ちがあったように思える。


さて、続きは帰りの電車かな