美しい季節に（どの季節もそれなりに美しいけど）思う、季節を数える私

基本的に、夏が好きである
気温の上昇とともにこころが沸き立つようなプログラムが出来ているようである。

仕事に追われていると、季節をあまり感じなくなってしまう。
それって、いいことじゃない。
人間は自然のふっとした息づかいに気付いたりする時にいきていることを実感する生き物だから。

暑い夏。
なので、休みがある。
それが夏を好きになった理由かもしれない。

白いパンツにプリント柄のワンピースをかぶって着て裸足でサンダル履きで過ごしたこどもの頃。
遊んで遊んで過ごした。
あの時の空気が夏になるとまだあるのだ。
どうしようもない遊び人の私。

がんを告知されて、４つの季節をいきた
くっきり浮かび上がった一年だった。

あっという間に年が過ぎる、なんてことはなかった。

毎日、ある意味新しく、知らない日々と向き合う。
季節の変化をこんなに感じたこともなかった。

あといくつ、夏を過ごせるのかなあ
北欧の短い夏のなかで年寄りがこんなあいさつを交わすんだそうだ。
夏場、海で過ごし、「お互い、いくつ夏を過ごせるでしょうなあ」とか言うらしい。

ひどく深く共感している。

大事に夏を過ごそうと思う。

幼子がうまれた時と同じスケールで測る
今日で10日生きた、半年生きた、一年生きた、というようにこどもの生きた時間を数えていた。
あれと同じ感覚で今は自分の余後を測っている。

そんなに悲しいものではない。
大事にしたいなあという感じに近い。

旬のものを楽しんで食べたいなあ
そら豆で感動しきりの私。
食べ終えても翌日、おいしかったな、と満足感がある。
こうして一日一日を頑張るのだ。

いきていくわたし。

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