野生

ボビーをトイレのためにお庭に出してやることが多いのですが、
最近は一度外へ出ると、夜でもなかなか家の中に入ろうとしません。

しばらくほうっておいて、あとで様子を見に行くと

耳を澄まし、遠くを見ているような表情で、
暗闇の芝生の上にじっとしています。




ボビーの中の「野生」を感じ、
ボビーとの距離を感じます。

自分がやってきたところ、
還っていくべきところを探っているような・・

別れのときが近づいているのかもしれない。。
哀しいけれど、そんな気持ちになります。


北軽井沢の山荘でも、同じようなことがありました。
ベランダでじっと伏せをしているボビー。
なにやらとても思慮深い表情で、哲学者が瞑想しているような雰囲気でした。
夫が「ボビーは自分がもう長くはないということを悟っているのかな」と言いました。

認めたくはないけれど、
いつかは必ずやってくる別れ。

それは私たちの力の及ばないところで
決まっていくのでしょう。
今回また回復しても、
カレンダーが進むたびにその日は確実に近づいてくるのだと
覚悟が必要なようです。