中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

国有地売却

2017年03月22日 | レトロ探偵団

 本牧からの帰りのことだが、山手隧道をくぐるのがいやで、桜道に上がっていくとこんな風景に出くわした。

 桜道といっても場所をご存じない方が多いでしょうね。本牧三溪園に向かう参道が有名だが、山手公園からトンネルの上を横切り地蔵坂上に出る道路も桜道という。
 ただ、サクラのない「桜道」だけどね。


 場所はここね。

 その坂道を登って何気なく右側を見ると、いま世間を賑わしている文字が目に飛び込んできた。


 売物件 国有地!


 この建物は以前、内閣府の官舎だった。
 今は窓にベニヤ板が貼られて淋しげな姿をさらしている。

 いくらで売ってくれるのかな。
 8億円くらい減額してくれる?

 さて、この辺りの風景写真が残っている。「横浜名所 電車トンネル」というタイトルの絵葉書だ。時代は大正期で、麦田町側から撮影しているので桜道も写っている。
 その写真が、これだ。

 ここは市電が走っていたため、絶好の撮影ポイントだったらしく、数多くの写真が残っている。そんな風景を集めたこんなブログがある。
 当時を知らない自分が見ていても楽しくなる記事だ。

 トンネルの左側に階段が写っているのだが、なんと今でもその名残を見ることができる。


 この階段でしょ。
 桜道から眺めることもできるよ。


 階段が描かれた現代の地図。(横浜市都市計画図)

 さて、売却される国有地とその周辺が昔はどんなだったかというと…


 これは昭和7年の地図。薄いブルーの土地が現在の国有地だ。(横浜市三千分一地形図)


 昭和39年。それぞれ広大な敷地に豪邸(たぶん)が建っていたようだ。(横浜市三千分一地形図)


 そして現在。広かった土地は分割され、山手らしい瀟洒な住宅がいくつか建っている。

 さて、今回売りに出ている国有地だが、そこに小学校は建たない。(当たり前だが)
 おそらく住宅ができるのだろうが、庶民には関係ないか……



 一方、こちらは税関官舎があったところ。



 昔は英国海軍の石炭貯蔵庫があり、その護岸が出てきたのだが、解体してどこかに保管しているのだろうか。
 ちょっと気になる…

 

←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 編集会議のあとは中華街で会食 | トップ | 「獅門酒楼」にて海老と海苔... »

コメントを投稿

レトロ探偵団」カテゴリの最新記事