中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

眼に、舌に記憶しておきたい天津麺 ~「茉莉花」~

2008年11月23日 | 中華街(開港道・広東道)

 いつ閉店する分からない「茉莉花」の麺・飯類の味を舌に、胃袋に、そして映像に留めておきたくて、先週、再び訪問してきた。
 この日、食べたのは「天津麺」。
 これが、その全貌である。  


 やっぱりウマイわぁ~
 とくに、このかに玉のあんかけ。焼き加減といい、“あん”の味といい、絶妙の仕上がりだ。これをツマミにビールを飲みたくなるほど。

 ところで、この天津麺、名前に中国の都市名“天津”が使用されているが、現地ではメジャーな料理なのだろうか? 多くの市民が食べているのだろうか?
 いろいろ調べてみると、どうやら現地ではこのような“天津麺”を食べていないということが分かってきた。これは和製中華料理なのだ。
 
 そんなことを考えていたら、じゃぁ「天津甘栗」はどうなのか、「天津すだれ」はどうなのか、と次々に疑問が沸いてきた。天津は、これらの産地なのか、それとも集積地なのか、あるいは輸出港なのか。
 「天津すだれ」についてはよく分からないが、「天津甘栗」についてはこちらの方のHPに、その由来が書かれている。それによれば“集積地・輸出港説”と、“新事物説”と2つあるようだ。(天津甘栗袋美術館リンク許諾済)
 以前、あるTV番組で聞いた話では、輸出港の名前を採って「天津甘栗」と名づけたということだった。たぶん、そんなところなのだろう。
 
 ところで、「天津すだれ」と似たような名前で「南京玉すだれ」というのがある。日本古来の大道芸で、すだれをいろいろなものに見立てていくというアレだ。
 もともとは、「南京にもない玉すだれ」という意味で、「南京無双玉すだれ」と呼ばれていたらしい。当時の大国「明」の大都市であった南京の名をつけることで、芸の価値を高める意図があったといわれているそうだ。(参考:Wikipedia

 「アァ、さて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉簾」

 この、ナンキンタマスダレの部分は、一気に唄わないといけない。変なところで息継ぎをすると、ヤバイよ。


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10 コメント

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そういえばピーナッツは (torio)
2008-11-25 00:16:29
ごぶさたです。
ピーナッツは「南京豆」と言いませんでしたっけ?別の種類でしたっけ?最近言わないですよね。
ほかにも「南京錠(一時期「軟禁錠」かと思ってました)」「南京虫」など、探せばありますね。中華街の旧称「南京町」もあながち無関係ではないかも。

ところで私事ですが、伯父夫婦(齢80歳多)から「たまには中華街連れて行け」と遠まわしに言われ続けております(笑)。いつも一人でランチでしか行かないので、複数の人数でおもてなし・・・となると皆目見当がつきません。

多分余りに現地色を出した料理(天龍菜館とか)や、奇抜な料理(梅蘭とか)は向かないと思いますし、一方で折角横浜まで足を運ぶならば「どうぢゃい、これが横浜中華街ぢゃい、われ!(←方言おかしい)」と言えるレベルを紹介したいとも思います。何かよい店がありましたら是非ご教授お願い致します。

返信する
南京 (管理人)
2008-11-25 06:22:33
◇torioさん
田舎の親戚を連れて行くとなると、お店選びには苦労すると思います。
しかも、高齢のかたとなれば、おっしゃるとおり、「天龍菜館」や「梅蘭」などは不向きでしょう。
「山東」、「海員閣」なども同じです。

オーソドックスなところで、「珠江飯店」、「広東飯店」「一楽」なんかどうですか。
返信する
天津甘栗と天津丼 (天津甘栗袋美術館 館長)
2008-11-26 09:26:40
どうも
天津甘栗袋美術館 館長です。
館長と言っても いちぢく ではありません。
この度はリンクいただきありがとうございます。
ところで 新事物説 は私が考えた説です。
天津甘栗は天津に集積される河北省の栗を日本に輸出したので 天津甘栗 と言われている が定説なのですが、そうすると 天津丼 天津飯の立場はどうなるのだろう と思いました。
まさか
 天津に集積される 卵 澱粉 白米 蟹を日本に輸出し天津丼・飯を作ったので日本では天津丼・飯と呼ばれている 
訳はなく どうして天津の名前が付いてか
調べていくうちに 当時天津が流行発信地で日本人のあこがれの地だったと言うことがわかりました。
ただ、この 新事物説 の欠点は 証明するのが天津甘栗と天津丼・飯しかないことです。
映画館の天津館や風呂屋の天津湯 が有れば証明できるのですが。
どなたか 天津丼博物館を作り天津丼の由来について
調べていただけませんか
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Unknown (つちころり)
2008-11-26 22:21:19
茉莉花か~…。
職場(みなとみらい)からはとおい!

次は何時いけるかしら。

ここは、バランスというか
ものの塩梅というものの重要さを認識させてくれる
お店ですよね。
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恐れ入ります (管理人)
2008-11-26 22:22:55
◇天津甘栗袋美術館長さま
わざわざコメントいただき、恐縮です。
サンマーメンの由来もはっきりしないところに、
今度は天津丼ですかぁ…
こうなってくると、私の手にはおえないです。

どなたか、既に研究しているといいのですが。
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遠いですねぇ (管理人)
2008-11-26 22:26:27
◇つちころりさん
みなとみらいからでは遠いですね。
電車か、タクシーを利用しないと、
ランチは無理ですねぇ。
かといって、出前はないし。
どうしよう…
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Unknown (sociton)
2008-12-12 23:51:41
酔華様の記事を読み、行って見ました。
おいしかったです。
ありがとうございます。

TBさせていただきました。
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どうも (管理人)
2008-12-13 06:07:00
◇socitonさん
行かれましたか。
美味しかったでしょ。
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Unknown (乙さん)
2009-01-17 08:01:39
昨日のランチは久しぶりに「茉莉花」でしたなぁ。。。カウンターの右のほうにステキな紳士が一人、五目焼きそばを美味しそうに召し上がっていたので、私も思わず同じものをと思いましたが、外が寒いので、ラーメンと小チャーハンのセットにしました。ここのはやはりウマいですなぁ。。。
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次はいつ行くかな (管理人 酔華)
2009-01-17 08:07:04
◇乙さん
混んでいるときに入ると午後の仕事に間に合わなくなる気がして、
つい別な店に向かってしまうのですが、
やっぱり無理をしてでも行かねば。
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