中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

黒の衝撃 ~天香~

2007年06月18日 | 中華街(福建路)

 通常、「黒」といえば、あまりいいイメージはありませんよね。
 腹黒いとか、公害工場の廃液とか、「あいつはクロに違いない」という刑事の言葉とか、どう考えたって悪いことしか出てきません。
 でも、これが食べ物の世界となると、話は別です。昔から漢方では、黒い食べ物は腎臓に良いと考えられてきました。
 たとえば、黒ごま、黒豆、ひじき、昆布、のり、イカ墨、もずく、きくらげ、黒酢、黒豚、黒ビール、亀ゼリー…。このラインナップを見ただけで、なんだかヘルシーになっていくような気がします。
 この黒い食材の中にはポリフェノール類が含まれていて、これを食べることによって体が温まるということもあるそうです。冷え性の方には良いのではないでしょうか。
 さらに、ガスやアンモニア系の物質など腸内のいらないものを吸収し、便と一緒に排泄する作用もあるとか。美容にもいいのでしょうね。この黒系の食べ物を、中国では仙人食と呼んでいるそうです。
 
 そんな黒い食材をスープの中にぶち込んだ、真っ黒な担担麺があります。福建路のはずれにある「天香」で出しています。(ハシ袋は天香楼のものを使っていますが、これは両店が同一経営だからです)
 どうです、このどす黒さ! まるでドブ泥のようです。数十年前の大岡川のようじゃないですか。メタンガスが泡を吹いていないところが違いますけど、間近で見るともうソックリです。
 でも、このスープ、結構いけます。ところどころに赤いシミのようなものが浮いていますが、これは唐辛子。やはり担担麺だけあって辛いのは、これが効いているからなのでしょう。
 全体的にはゴマの風味が料理をまとめているようです。

 今回食べたのはランチで、担担麺のほかに半チャーハンとザーサイ、杏仁豆腐がついて700円でした。
 ただ、ザーサイが細切り4本というのは、いかにも少ない。もう少しほしいところです。
 デザートの杏仁豆腐はトロトロで美味しいのですが、こちらも盛りが上品過ぎてもの足りません。
 アジアンスイーツの店ということで、女性向なのでしょうかね。

 黒い担担麺を食べたあと、ドンブリの内壁を見たら真っ黒でした。黒ゴマの色が目一杯貼り付いているのです。ならば、自分の歯も「お歯黒」状態なのでは…。あわてて水で口中を濯いでしまいました。

 さて、横浜中華街には、他にも黒い料理を出している店があります。ご紹介しましょう。


↑これは福満園の黒炒飯

↑揚州麺房のイカ墨ラーメン

↑最近できた新福記の黒米粥


 他にもいくつかありますが、個人的には揚州麺房のイカ墨ラーメンが好きです。


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