大山ふるさと資料館(7/27訪問)をあとにして、帰路途中まもなくすると、
県道から見える、興味の引かれる橋が目に付いた。
あいにくの天候で雨が降らないうちに帰ろうかと思っていたが、寄り道してみた。
砂川橋というそうだ。
竣功日は、昭和32年3月
今から57年も前に作られたものなのですね。
年代の割にはしっかりした印象。
なんか、こちら方面に来るときに見たコンクリート製の橋と似ているぞ。
の記事中の橋
昭和32年製といえど親柱も大きく、こちらのほうが造られた時代が新しく感じる。
この記事を書きながら調べて解ったが、あの橋は大川目沢を渡る旧道に架かる小股橋というらしい。
こちらの橋には、高欄の縦格子の鉄パイプ、もしくは鉄柱がある。
小股橋には、縦格子の鉄パイプもしくは鉄柱がない。
もしかすると、戦時中の金属回収令(昭和16~18年施工)で、取り外されてしまったのか!?
良く見てなかったので、解りません。
小股橋は砂川橋より古い橋なのではないかと思うのである。
・・・
勝手な憶測です。(´▽`*)アハハ
少し進むと、こんな感じ。
真っ直ぐの方向は、ほとんど使われていない道路のようで、雰囲気も良く解らない。
左側へと行く車が多いみたいだ。
路面上の車のタイヤ跡で解る。
なので、右へ行ってみることにした。(オイオイ)
あら(´・∀・`)
細い砂利道だ。
しかし、川と平行して走っている感じだ。
まぁ~、このまま進んでみるかな。
ノ(´д`*)
県道に戻ってしまった。
しかし、横断して向こうに続いているようだ。
なぜか進んでみたくなった。
進んですぐに県道沿いの右側を走る感じです。
この先はまた、県道に戻るのかな!?
っと、思いつつ進んでみる。
なんか、ここから森の奥へと進むようで道幅が狭くなっているようだ。
しかし、何の標識もない。
だが、本能がまだブレーキを掛けないので、進んでみることにした。
独特の雰囲気。
これって・・・
天気のせいで、周辺は薄暗い。
そんななか、白く光って見えるところがある。
なにか自然ではない。
いったん川から離れて進む道だったが、また川沿いを進む感じ。
その白い先のほうから、滝のような音がするのである。
県道から離れて、いくらも走っていない。
なんだろう!?
この先を進めば近づけるかと思っていたが、
道は左のほうへ曲がってゆき、その気になるところからは離れてしまった。
しょうがないので、このまま進みます。
辺りの様子をうかがいながら進んでいると、大きな切通しが現れた。
ここまでカーブは緩やかだし、まったくのフラットなのである。
普通の道路ならば蛇行したり起伏があるものだ。
この道は、
・・・
ほぼ確信に変わる。
すると、小休止するのにちょうど良いかなと、車を置けるスペースを見つけた。
車から降りて、背中を伸ばしていると、
轍の付いている脇道を発見 (*゜Д゜) ムホムホ。
妙に気になるのである。
狭いので、この先でUターンも出来ないと危険だ。
様子を確認するだけだからと、歩いて進んでみた。
うぉ~~~
って、ゴツイ。
普通軌条だね。
この辺りの地理や情報は、ほとんど持っていない。
だが、大平駅から近いことも考えれば、それしかないですね。
JR津軽線だね。
すると、道はここで終わっていた。
なんか、あっけに取られる。
少し広くなっているので、車で入ってきても引き返すことは出来ますね。
ところが、滝のような音が聞こえます。
音はそれほど大きくはない。
この先何に、何か見えるんじゃないかな!?
勇気を振り絞り(´▽`*)アハハ
前方へ突入してみました。
えええええぇ~!?
見えるんじゃなくて、ありました。
コンクリート製のアーチ橋だ。
この上を津軽線が通っていくんですね。
すごいんでないの!?
アーチ橋の奥には堰があります。
ここだと奥のほうになるので、水の落ちる音が小さく聞こえていたわけです。
滝のような音は、ここだったんですね。
今で解ったが、ここまで来る前に先に見えていたわけだ。
どういう地理関係か、この時点ではまったく解りません。
川まで降りてみました。
下流方向です。
思いがけない絶景に出くわしてしまった。
まったくの偶然です。
まさか、こんなところに導かれるとは・・・
ビックリです。
すごい。
古い橋なのでしょうか!?
アーチ部分が縁取るのとは逆にデザインされていますね。
それほど、大きなものではないですが、
奥の堰と、このアーチ橋との組み合わせ。
意図したデザインだと思われます。
堰の茶色に見える部分はレンガだろうか!?
趣のある堰です。
堰の機能のほかに、こういった見せる部分も持ち合わせるデザインは、なかなか難しいと思います。
アーチ橋がもう少しきれいだと、かなりポイントが高い場所になるのではないでしょうか!?
釣りを楽しむ人が、良く訪れる場所なのではと思います。
堰の向こう側はどうなっているか見てみたい。
しかし、そのような目的で来ていないので、装備を用意していないのだ。
残念です。
天気も悪く、急に雨に降られても困る。
増水してオイラまで流されると・・・
なので、今来た道に戻ります。
とりあえず、
気になるので、もう少し進んでみました。
天狗鳥!?
そのような怪鳥がいるのか!?
それをここでは保護をしているのか!?
(((((( ;゜Д゜)))))ガクガクブルブル
って、ここら辺の地名のようだ。 (´▽`*)アハハ
それから、地理関係も記されていた。
津軽海峡線の大平トンネルや津軽トンネル、JR津軽線の品川トンネルも記されている。
JR津軽線は、砂川沢の左岸側を進んでいるんだね。
かなり広範囲な区域図のようだ。
県道沿いにあった、昭和32年製のコンクリート橋が越えていた川は、
これに記されている砂川沢で、それに沿っている林道を進んでいたことが解った。
この地図には現在地や、現に走っている砂川沢沿いにあるはずの林道が記されていない。
消えちゃってます。
ここどこ!?( TДT)
天狗鳥!?に襲われないよう、ここから離れました。(´▽`*)アハハ
さらに進むと、
隧道!?
JR津軽線のものですね。
先ほどの鳥獣保護区区域図で、だいたいの位置関係を把握したので、
ここはまだ、それほど奥へとは入り込んでいないはずだ。
どんどん進んでいきます。
伐採がされているところに出ました。
かなり進んできたのだが、こんなところに休耕田がある。
・・・!?
さらに進んできたのだが、道が二手に分かれている。
右はそのまま進めそうだ。
こんなところに田んぼがある。
ちょっとビックリです。
JR津軽線は、この道と平行するように右側の端を進んでいる。
すなかわちゅうおうばし
名前からして、砂川沢の中央地点になるのでしょう。
橋から左側に進む道の方向に視線を向けると、
田んぼの周りを進むように砂川沢が流れている。
この辺りもしっかり整備されていることがわかる。
なにか津軽森林鉄道に関するものがないかと、
何も情報も持たず、なんとなくの感覚で入った林道だ。
先ほどの田んぼの中を直線で進む道を、その先へと行ってみたい。
しかし、あいにくの天候と時間的にもリミットだ。
この辺で引き返すことにした。
記事をまとめながら調べてみると、この県道から離れて進んできた道は、
津軽森林鉄道の支線で、砂川支線であることが解った。
昭和9年度に開設され、最終的には4,130mの延長で、
なんとこの支線は森林鉄道1級なのだ。
さらにここまでの前に、無沢分線(昭和33年度開設、900m)と、
この先の途中に、石川分線(昭和33年度開設、1,684m)をも持っていた。
軌条は10kg以上のものが使われていたことを考えると、
かなりしっかりした道床であったのでしょう。
昭和40年に支線の全線が自動車道に格上げされている。
なので、支線に関しての遺構は見つけにくいと思われる。
昭和26年に青森-蟹田駅間に開設された津軽線が、
昭和33年には延長され、蟹田-三厩駅間が開設されている。
津軽森林鉄道がJR津軽線と海岸線沿いを並走していた区間があったようだ。
それと、こんな山中も並走していたことになる。
そんな事実を確認できたので、面白かったかな。
県道に戻り、帰路途中です。
雨が小降りになってきた。
右側の電柱が急に低くなっていて、何か違和感がある。
この橋の周辺は気になるので、この位置で車を停め、
周囲に視線を配ると・・・
左側に、鉄橋!?
なぜ、こんなところに!?
しかも向きがおかしい。
近づいてみることにした。
県道に左から回りこんで合流する道があり、
それを進むと鉄橋!?のところにいけそうだ。
現県道へと真横を向いて川を渡っている。
近くで見てみたが、鉄橋ですね。
現県道の橋が左奥の上側に見える位置でのアングル。
現県道と高さも違うし・・・
オール鉄製の鉄橋でした。
橋を渡ってみての印象。
これは、仮橋だと思われます。
使われている部材を良く見ると、
ボルトの連結用の穴が開いた板が溶接されていているが、未使用の状態だ。
筋交いを固定する部分として使われそうな部位なのだが、
柱の向きが90度変えられているようだ。
強度を上げるため、補強を入れるためにそうしたのではないだろうか!?
ここに必要な恒久的な橋を架けるのであれば、無駄と思われる部位は存在しないはずである。
それで、この鉄橋は現県道の新しい橋を架けるにあたり、
仮設の橋として架けられたものだと思います。
これを進むと、すぐに右へと曲がりながら勾配が上がり、現県道へと誘導されます。
この記事をまとめながら、空中写真でも確認してみました。
現県道が整備される前には確認されませんでした。
整備される時期は現れます。
また、この鉄橋の向かう県道を越えての先には、道路を新設するために使用する土取り場!?までの道が、同時期に現れる。
空中写真で見ると、仮設の橋であることと、
工事の期間、道路を挟んで向こう側にある道とを行き来するためだとすると、
位置関係もつじつまが合うのである。
仮橋として架けられたが、撤去にもお金がかかりますし、そのままでも問題ない場所なので、撤去されずに残されたものではないかと思われます。
古い地図でも確認してみたが、この辺りには元から橋は架かっていないようでした。
津軽森林鉄道にゆかりのあるものかと思ったが、そうではないようだ。
このあとは雨が強くなりそうなので、気を付けて家路に着きました。
雰囲気は掴みました。
今度は本格的にでも散策してみたいと思います。
追記
今回、実際に進んだルートが赤の実線です。
実は、「すなかわちゅうおうばし」から、少し先まで沢を遡上していました。
「すなかわちゅうおうばし」を左折し、沢沿いのルートを進んでみた。
なんと、こんな奥地に民家か!?
農作業小屋のようです。
さらに進むと、木材の伐採場に出たようです。
細目の木材が積み重ねてありました。
この先に進めそうでしたが、左にグイッと曲がっている。
砂川沢とは離れてしまった。
進むの止めよう。
・・・
もう少し進んで、雰囲気だけでも確認しておけばよかったかな。
「すなかわちゅうおうばし」から真っ直ぐのほうも、ここから見える位置にあります。
砂川沢も、その道も、森の中へと再び進んでいく感じだ。
天気の不安材料がなければ、そちらのほうに進んでみたかったが、
雨に降られて、道が壊れてしまってもいけないので、
リスクを避けるべく、撤退です。
今回は、津軽森林鉄道に関するものは、何も見つけることが出来なかった。
しかし、森林鉄道1級の軌道跡を進むこと出来た。
道床がしっかりして、道幅も広く、カーブも緩やかな印象。
そのまま林道に整備されたのでしょうか!?
終点より先に、作業軌道に関するものや、
後で知った、分線のほうに遺構が残っているかもです。
今、机上で確認して解ったが、いいところまで行ってたんですね。
ううう、つД`)・゜・。・゜゜・*:.。..。.:*・゜
活動できる日が、天気が良いとは限らないのでね。
=へばまんだのぉ~=
行く先々、豪雨で氾濫しなきゃいいんですが(^^;
コメント、アリガト!(´▽`)デス。
まったく情報を持たず、気まぐれに進んでみた林道なので、
ジックリ進んでいないせいもあり、今回は収穫が「ゼロ」でした。
天候のせいにしてもなんですが、終点まで行けていれば・・・
まさかの1級軌道跡とは露知らず。
場所が場所だけに、リスクを避けないとデス。
言い訳 m9っ`・ω・´)シャキーン
なので、地図を作成していなかったのです。
作成する気力を失せていたのです。
しかし、のっち 様の「リクエスト」と「応援」がありましたので、
作成し、追記いたしました。
ご参考までに、し^-^)よろしくデス。
どこを走ったか前回みたいに地図があるとうれしいです(汗
今年は集中豪雨があったりしそうなので走行は注意して下さい