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自炊の問題点

2011-02-16 04:19:36 | 法律
「自炊」に法が追いつけない…解釈あいまいな私的複製+(1/3ページ) - MSN産経ニュース 「自炊」に法が追いつけない…解釈あいまいな私的複製+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

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自炊というのは書籍をスキャナでデジタル化することです。
自分が所有する書籍であれば、どのように使おうと所有者の自由。
使用・処分権を包括的に有するとされます。
デジタル化するメリットとしては、保管場所を節約することができますね。
書籍の状態では書棚が一般になったり、酷い時には蔵書の重さで床が痛むことも…。
デジタル化すればHDDにどんどんため込むことが可能になる。
さらに携帯末端機へコピーすることで通勤通学など移動時に読むこともできる。

いろいろなメリットがあるから自炊が普及するのは分かる。
当然これを商売と結びつけようとする人が現れる。
記事にある自炊の森が代表的な存在でしょう。

レンタルCDショップのようにいかないのは、CDはそのままコピーしてしまうことが可能だけど、書籍はスキャンするためにはページをいったんバラバラにしなければならない。
だから図書館などの本を自炊するわけにはいきません。
自炊目的のレンタル書籍が商売にならないのも分かります。

しかし、自炊の森はスキャンする設備を店側が用意して、書籍をレンタルさせて、
お客にスキャンさせるというスタイルなのです。
レンタルCDショップと違うのは複製設備提供の有無。
レンタルCDショップはあくまでCDを貸しているのに対して、自炊の方は複製をさせているということね。

著作権に触れる可能性はあるねぇ。
さらにCDと違うこととして、CDはコピープロテクトが可能でしょ?
DVDなど映像ソフトもプロテクトされています。
でも書籍は難しいよねぇ。
最初から電子化されている電子書籍はプロテクト可能でしょうけど…。

個人で自炊した電子書籍は何回でもコピー可能です。
個人で楽しむ範囲なら問題はないんですが、CDやDVDに焼いて他人に渡すと拙い。
中には一般に販売する事態も生じうる。
これは完全にアウト。


ただ、スキャナで自炊するといってもOCRソフトを使ってテキスト化するのは
非常に手間がかかります。
でも単に画像ファイルとして残すなら簡単。
自炊の森を利用している人はどちらなんでしょうか?