マイナスの遺産を受け継ぐ。

昨日　親戚の法事にお参りした際、お寺様から伺ったお話。

法事と言えば、亡くなった方を忍んで、法要する日。

思い出には、いい思い出もあり、いやな思い出もあるかもしれない。

たまたま仏教の法事ではありましたが、キリスト教の教会の話で、１９４５年英国を中心とした連合軍により、ドイツのドレスデンの町が一夜にして瓦礫の山になった。

キリスト教の教会、聖母教会も被爆し、建物全体が崩れ落ちた。その後瓦礫の山のままだったが、東西ドイツ統一後、復興が始まった。

１万ピースに及ぶ瓦礫の一つずつに番号がつけられ、それをコンピューターに保存
し、一つ一つずつ合わせる作業が１０年を費やして行われた。

１９９４年から始まった工事が、２００４年復元が完成。

ドイツ人のマイナスの遺産が見事に甦った。

われわれは、先祖の恩恵もたくさん受けますが、反対も又背負わなければいけないものも、多くあります。

すべては背負えなくても、自分がなせることは、過去をうらまず、マイナスからプラスにして次代に渡さなくてはいけないのでは、と思いました。

例題が大きすぎるかもしれないが、一家庭でも、マイナスの遺産はあります。
目に見えるものもあれば、見えないものもあります。

気がついた人が、やれることをしていけば、そのマイナスをプラスに変える行為が自分自身を磨き、高めることになると思う。

ドイツ　ドレスデンの聖母教会から学ぶことは、過去の恨みを乗り越えて、プラスの遺産にしたことではないかと思います。