色目 見た目 香りなど 食品には色・形態・臭いは食欲にもつながる、大事な要素。
ところが 珍味にはとても食欲の湧きそうもない色のものも、食通には特別の珍味でもあります。
最近私は、食通でないことがわかりました。
色目を気にしていました。
酒盗を取り扱っているのですが、以前居酒屋で食べた酒盗は
このようにピンク色をしていました。
わが社の仕入れている酒盗は「土佐の福辰」さんの酒盗。
写真では色濃く見えますが、もっと白茶けた灰色に近い、本来の腸の色です。
酒盗素人の私は、福辰さんに訊ねたところ、
◎酒盗の色につきまして、当社は着色料を使用していないため、どうしても
原料の色がそのまま商品に反映されます。
鰹の獲れる水域、食べるえさ、鮮度等により色が変わる場合があります。
ということでした。
本来の色ということです。
食品の色は、消費者と製造者とに挟まれ、むつかしい問題です。
ほとんどの加工食品は、より白く、より鮮やかにしないとお客様からそっぽを向かれます。
自然食品が好まれる一方、きれいなものを好むのが消費者です。
また塩辛などは、嗅いだことのない人には、ある種の臭み・腐った臭いに思える・・これがたまらないのが食通ですね・・
チーズのゴルゴんゾーラ・くさや・・などと同じく。
今回お客様から、酒盗について色や臭いの問題で、ご意見いただきましたので、
珍味を扱うものとして、一言書かせていただきました。