チントコタ日記

飼い猫コタロウとおくる、ほぼ山ナシ谷ナシの日々。

言ってること。やってること。

2007年12月05日 18時23分17秒 | Weblog
何百年、何千年も前の美術品や書などを修復したり保護する仕事があります。その作業をテレビなどで見ることがありますが、その知識の豊富さと深さ、また研究への惜しみない努力。何よりもその技術の高さと並々ならぬ集中力は尊敬に値し、国の財産であると感じます。
しかし、そこで別の想いが頭をよぎりました。『朽ちていこうとしている物をその意志とは逆行して呼び戻す。これは真に必要なことなのか?』
確かに我々人類が残した二度と再び生まれることのない芸術品は後生まで永く存在して欲しい。そしてその努力は無であって欲しくはありません。
歴史ある物を大切にすることは重要なことと感じがちですが、我々は今現在を生きる人間です。本来であるならばその視線は過去よりも現在、未来へと向けられるべきではないでしょうか?
もしかして我々は過去から学ぶべきものを勘違いしているのでは?学ぶべきは何を忘れ何を残すか・・・。未来永劫必要であるならば、大切なこと無くしたくないのは物ではなく、本当は人から人へ伝えられる技術、知識であり心。そしてそれを支えてくれる材料を生み出す環境なのではないでしょうか。
時の経過によって、あるいは不可抗力によって、あるいは意図的な場合もあり得ますが、形ある物は朽ちていく。それが本来自然であり成り立ちであると考えます。
物体は生まれた瞬間から朽ちる瞬間へのカウントダウンを始めます。
もちろん基本には物を大切に扱うという心が必要ですが、何かが無くなってしまった時、壊れてしまった時に目くじらを立てる必要はないのです。そうです・・・・・。
例えば今目にしているようにコタロウが壁をガジガジ・・・・・・・壁を・・ガ・・ジ・・ガ・・
あ~~~~~!!コタロウ!!壁カジカジしちゃダメェ~~~~!!イヤァ~~~~!!
あれ?