本日は晴天なり

誰しも人生「毎日が晴天なり」とは行かないものです。「本日は晴天なり。明日はわからないけどね」という気持ちを込めました。

サッカーにみる国民性(?)

2006年06月21日 02時02分45秒 | 世の中の出来事
この間のワールドカップサッカー、日本対クロアチア戦は残念でした。中田英寿くんも言っていたけれど、「勝てる試合をまた落とした」という感は否めません。どうしても、日本の決定力不足、というのはいつも課題になるようであります。ゴール前の日本選手の弱気は今に始まったことではありませんが、今回は少しは成長しているだろうと思って見ていた側にはとてもじれったいものでありました。

それに比べると、外国チームのフォワードは、「俺が点を入れるんだ、邪魔だ、どけ!」と言わんばかりの、野性味あふれる顔つきの狩猟民族的な感じの選手が多いような気がします。どうも日本人は、外国人に比べると、性質が穏やかなような気がしますから、スポーツ競技で勝つために闘志を奮い立たせる、というのは、外国の選手よりも大変なのかも知れません。

見ている方は無責任だから、「日本チームのメンタリティは弱い」だの、やいのやいのと言いますが、かく言う私だって他人と言い争ったりするのは苦手なんであります。あんな大きな図体の恐い顔をしたオジサンが(まだ20歳そこそこだったりするけど)、「どけ~!」と威嚇的態度で迫ってきたら、そりゃあ恐いことでしょう。

でも、もちろん、穏やかな国民性は悪いばかりではありません。

この間イスラエル人女性の友人と話していたところ、彼女が日本に来たばかりの頃の話になりました。
その頃彼女は日本語があまりできなかったので、夜遅く、京王線に乗って自宅に帰るときに、知らずに快速に乗ってしまったのだそうです。降りるはずの駅が通り過ぎていくのを呆然と見送り、次の停車駅で降りたときには、もうすでに戻る電車はなくなっていたそうなのです。何が起こったのか、どうすれば良いのか分からずに途方に暮れている彼女に、一人の、ツッパリ風の悪そうな青年が近づいて来て、彼女は思わず身の危険を感じ、身構えたそうなのですが、その青年は彼女の前に来ると、「May I help you?」と礼儀正しく聞いてくれたのだそうです。

外国でワルそうな風貌をしている男性が夜近づいてきたら、間違いなく「金を出せ。」といわれるに違いないのに、思いがけない言葉をかけられて、彼女はすっかり気が抜けてしまったそうです。「Strange country」と彼女は言いますが、でもおかげでその時は助かったんだものねえ。
穏やかな国民性はまんざら悪くもないんじゃないですか。