4月8日、知花自治会では當眞 嗣一 氏(グスク研究所 主宰)と沖縄市教育委員会文化財課職員、自治会関係者にて知花の小字・岩間作原(ガマサクバル)在、サシヒンヌシーの文化財踏査を行った。キャンプシールズの環境課担当者同行の下、道なき山(標高86.5m)に立ち入った。
同踏査は今年1月にウガンヌシー踏査を行う機会があり、過去に①知花グスク ②ムムントーヌシー ③ウガンヌシーは踏査済みであった。残るは近くにあるサシヒンヌシーも踏査したいと當眞氏の要望もあり実現した。①~③には曲輪(クルワ)がありグスク時代の戦争防御施設の痕跡が確認されている。
サシヒンヌシーには確固たる史跡は発見できなかった。しかし、先の大戦における日本軍の陣地として、活用された痕跡を発見することができた。防御に使用された「たこつぼ(一人用の壕)」や、頂上付近の大きな岩(石灰岩)に銃口配置用の穴を人工的にあけて戦闘に備えたと思われる「銃眼」が残されており、先の大戦で同シーに陣地を構築したことが伺えた。
サシヒンヌシー踏査前の事前打合せ風景戦争遺跡のたこつぼ(一人用の壕)が2ヶ所見つかった
戦争遺跡と思われる石灰岩に人工加工された場所が頂上に見られた
岩に銃口配置用の穴と思われる「銃眼」が残されている
人工の石積跡が残っている
山原で見られるイルカンダが中部でも見られた