知花子ども会・知花ときわ会

知花子ども会・知花ときわ会の活動と地域の情報を広く紹介、情報共有することで地域活性化を目的に、このブログを開設しました。

知花エイサー

2013年03月26日 | ★歴史・伝統・文化

知花エイサーの戦前と戦後について解説しています。

●戦前のエイサー         

明治時代にはすでに知花にはエイサーが存在していた。いつ発祥したのかは不明。明治時代から男女とも参加していて、組織は青年会で構成されていた。青年会には、それぞれの最終学年を卒業した時点で加入した。引退は男が25歳まで、女は特に決まっていない、だいたい結婚すると引退した。

エイサーの指導は先輩が後輩を指導するという形で、特に決まりはない。明治時代の青年会の参加者は50名ぐらいで、その中に女性が20名ぐらいを占めていた。明治時代には知花は地域をメーンダカリ、シリンダカリと2つの地域に分けていた。

それぞれの地区に分かれてエイサー、綱引きが行われていた。同じ知花でも張り合う気持ちがあり、エイサーの練習はお互いわからないように隠れて行った。戦前は、大太鼓はなく、8つの締太鼓を使っていて、残りは手踊りで参加した。衣裳は特に決まっておらず、各自が持っている一番上等な服を着た。


エイサーの目的は、お盆の霊を見送ることと邪鬼払いをすることで、知花中の全ての家を廻った。各家からの寄付は主にお酒で、エイサーが終わった後に、知花区民が1~2合のお酒を持ち寄って、エイサー酒として飲み会を開いてみんなにふるまった。大正時代からは知花という地域を二分することは無くなり、エイサーも知花全体の青年会として行った。

●戦後のエイサー      
 
 エイサーは戦争のために一時期中断しており、戦後は舞台で芸能を披露する村遊びを行っていた。エイサーが復活したのは1955(昭和30)年ごろで、38名の青年会員で行った。当時はものがそんなに豊富ではなく・大太鼓は公民館が区民にいろいろ知らせるために使っていたものを借りて使用した。

戦後復活したエイサーは、昔エイサーをやっていた人達から習い、わからない所は、青年会で工夫して作った。地謡は現役の青年会員ではなく、引退した人のうち三味線の上手い人、10名ぐらいにたのんだ。男は締太鼓から習い始める。大太鼓への役の昇格は総会で決めていたが、事前に役員などからあいつにやらせようと裏で手回しなどをしていた。戦後、復活当初は、集落内の全ての家を廻っていたが、現在は全ての家々でエイサーを踊ることは難しくなっている。知花にはヌンドゥンチがあり、先輩方からそこでは絶対に踊るように言われている。知花のエイサーは戦後復活した当時とほとんど踊りは変わっていない。

基本の隊列は男女それぞれ二列ずつで、場所に応じて踊りやすいように変えている。男の衣裳は青年会の所有物で、女子の着物、手ぬぐい、扇子、四ツ竹は、すべて個人の物。今では手踊りはほとんど女子だけで踊っているが、太鼓の数が足りないときは男も手踊りに加わる。太鼓は飛び跳ねたりするので、疲れるからと、手踊りはベテランがやりたがる.現在の知花の青年会はきちんとした組織にはなっていない。

加入、引退の決まりは特になく、エイサーにあこがれた者が、高校生になると加入する。引退は参加することが難しくなったときで、結婚などが主な原因である。結婚すると毎日夜中まで練習することは難しくなるので自然と来られなくなるが、振り付けは覚えているので当日だけ参加するという人もいる。そのため、青年会の人数名簿にあるが、それでは正確な人数は把握できない。

演技の指導は主に青年会長などの役員が行う。今は4~5名のチョンダラー(滑稽役)がいるが、昔からいるわけではなく、1983(昭和58)年から登場。チョンダラーになるには、その人のキャラクターが重要で、これは練習で得られる者ではなく天性のものが必要。しかし、それだけでチョンダラーにはなれず、ある程度全体を把握する能力、全ての曲を踊れることなどが要求されるため、いくら良いキャラクターを持っていても新人では無理。彼らは、いろいろな雑用も兼ねている。

昭和35年以前の曲目

1.エンサー節 2.久高マンジュー主 3. 4.スーリアガリ 5.今帰仁節 6.テンヨウ 6.海ヌチンボーラ節 

昭和35年以前の曲目

1.稲シリ節 2.イチュビグヮー節 3.谷茶前 が追加された。

昭和48年地謡交代時の曲目

1.唐船どーい 2.七月七夕 3.久高節 4.スーリアガリ 5.テンヨウ 6.谷茶前 7.海ぬチンボーラ 8.あやぐ 9.唐船どーい

2022年時の曲目

1.仲順流れ 2.久高節 3.スーリアガリ 4.テンヨウ 5.いちゅび小節 *太鼓チリー(カリー) 6.海ぬチンボーラ 7.谷茶前 8.あやぐ 

9.唐船どーい

 


                             2012年知花青年会エイサー映像

▲2006年8月現在のエイサー




知花エイサーは戦後復活してから途絶えずに続けてはいるが、女性人数の減少、組織の弱体化など不安な面が見られる。知花は伝統行事を区で守っている所なので、ずっとエイサーを続けていってほしい。                            <参考資料:エイサー360度より>

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第31回全島エイサーまつり初出演記録

2013年03月26日 | ★歴史・伝統・文化

知花青年会全島エイサーまつり出演記録を紹介いたします。昭和61年当時、平田嗣篤青年会長
≪琉球新報記事抜粋≫








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神アサギ周辺の不法投棄を清掃

2013年03月19日 | ★自治会連携活動

2月24日、スポレク大会終了後に自治会長の協力呼びかけで、知花城の北側にある「神アサギ」周辺の不法投棄されたゴミ山を区民で清掃した。
この場所は以前から不法投棄がひどく、先の運営審議会で協議し、スポレク大会終了後に呼びかけようと実施に至った。「神アサギ」は旧暦(ウマチー)の5月15日と6月15日の行事に知花の古島へ遥拝するために拝まれる、大切な場所となっている。

不法投棄には冷蔵庫、棚、テレビ、タイヤ、ビン類まで驚くほどのゴミがあり、参加した区民は心無い者の行動に不満抱きながらも、大勢での清掃活動は1時間余りできれいに片付いた。同場所へは誰でも自由に車で乗り入れ可能なため、このままだと、又、不法投棄は繰り返されることが予想される。今後は不法投棄させない環境づくりを早急に対策すべきなどの意見が出されました。

大量の大型ゴミの不法投棄が目立った


              
          ⇓



▲きれいに片付いた広場

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親子でケーキづくり

2013年03月19日 | ★子ども会活動

子ども会では2月17日、簡単チョコケーキづくり教室を開催した。細金美幸さんが講師となって子供達にも簡単にできるチョコカップケーキの作り方を習った。会場ではズキンやエプロンをまとった親子が楽しく会話をしながら菓子作りに励む和やかな風景が見られた。特にデコレーションが楽しそうで、試食会の後、お父さんやおばあちゃん、おじいちゃんへのお土産もありました。

 



 

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Gゴルフ、ゲームで交流

2013年03月12日 | ★自治会連携活動

2月24日、知花自治会では地域世代間交流を目的にスポーツレクリエーション大会を、かりゆし園ゲートボール場において開催した。会場には約80名余の区民が集まり爽やかに晴れ渡った天気の下で、グランドゴルフ、スカットボール、輪投げ、ボウリングのゲームを楽しみ、入賞賞品や参加賞も数多く準備されました。






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知花子ども会の仕掛人! 宇良 敢(つよし)さん

2013年03月10日 | ★街のトピックス

知花子ども会の仕掛け人こと宇良 敢さん(51歳)を紹介いたします。宇良さんは、高校卒業後30余年務めた銀行を早期退職し、現在、第2の人生を模索中である。

宇良さんの子ども会活動のきっかけは、同級生が子ども会活動の料理教室に誘ったのがきっかけとなり、現在では、知花子ども会には、いなくてはならない世話役の存在となっている。
もともと物づくりや絵など芸術的なことに関心があり、これまでに多くのアイデア作品を製作し、その腕前はプロ並みで子ども会、自治会など地域活動に大いに貢献している。

その一部を紹介すると

 

交通安全紙芝居⇒歩道橋を渡ろう!クレヨンしんちゃんバージョン

 これは美里小学校近くの県道329号線松本交差点に歩道橋が完成したことを受けて、交通安全教育指導の一環で製作し、美里小学校へ寄贈。

②昼夜兼用の星空観測器⇒星座を描いた画用紙を使い、夏の星空観測教室に活用。夜になるとその描いた星座が光り昼夜兼用の観測器となっている。

大型ビンゴゲーム板⇒広いイベント会場で遠くからでも、確認できるビンゴゲーム板。

大クワガタヘラクレス⇒東南植物楽園へ寄贈

お正月飾り⇒寿、干支の看板、門松セット(知花自治会へ寄贈)

知花子ども会エイサー太鼓収納箱⇒締太鼓の等の保管

知花子ども会獅子(2頭)及び獅子収納大袋

昇龍⇒製作期間半年間で長さ7mの勇ましい昇龍が完成した、今後は小学校高学年、中・高校生を対象に「龍の舞」を練習中。


 

 

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