熊本豪雨、県南豪雨、球磨川大水害…「災害の呼称」どう決まる?
新聞で「県南豪雨」や「熊本豪雨」と書かれているのを見ながら、
気象庁の名称と違うのを不思議に思っていた。
熊日は当初、見出しでは「県南豪雨」としていたが、7月10日の大雨で被害が山鹿市や小国町など県北地方にも拡大したため、それ以降は「熊本豪雨」としている。ただ、公称ではないため、記事では「7月の豪雨」「県南部を中心に被害が出た豪雨」などと表記することが多い。
そうか、「県南豪雨」が消えたのは小国や山鹿で被害が起きてからか。
そこまでは注意していなかったな~。
18年の「平成30年7月豪雨」(気象庁名)は、報道機関が使った「西日本豪雨」が定着。
「阪神・淡路大震災」の気象庁名は「兵庫県南部地震」、
「東日本大震災」は「東北地方太平洋沖地震」だが、いずれも報道などの呼び名が一般化し、政府も公式決定した。
「熊本地震」は気象庁名が全国的に定着しているが、大きな被害が出た大分県の大分合同新聞などは「熊本・大分地震」を使う。
たしかに、熊本県内では「熊本地震」としか言われていない。
でも、たしかに大分県でも被害の大きかった地域もあるのだから、「大分」も入れるのは当然。
当初は「熊本だけでいいの?」と思っていた。
熊本市で防災教育に取り組む特定NPO法人・ソナエトコの水野直樹理事長(47)は
「大災害の風化を防ぐために呼称の議論は重要」と指摘。
その上で、「呼称は地域や呼ぶ主体で違ってもいい。
呼称を通して、災害をどう語り継ぎ、防災意識を向上させるか、考えるきっかけにしてほしい」と強調する。
今年の水害だって、本州の方でも被害が出たから、「令和2年7月豪雨」になったわけだし。
それぞれの被災地域でなんと呼ぼうがそれはその地域の自由だと思う。
それにしても、7月は日本各地で災害が起きていた印象。
暑さとコロナの影響で、復旧作業も思うようにいかない。
被災地の皆さん、どうぞ熱中症には十分にお気をつけください。
台風の影響で今日は暑くなる予想ですし、無理はしないでください。