先日の県知事選挙候補者演説会でのこと。
一番前に陣取っていた子ども（たぶん未就学児）に対してのある大人の振るまいが気になった。
その子はサッカーボールを持って、たまに鞠突きのように突いていた。
しばらくして、高齢女性がその子に近寄ってボール突きを止めさせた。
そこまではいいんだけど、その後の女性から出る言葉に気分が悪くなった。
「全く、くそ餓鬼が」「躾が（云々かんぬん）」「くそ餓鬼」「くそ餓鬼」
いやー、そこまで罵倒します？
もしかしたら子どもたちを排除したかったかもしれない。
だけど、候補者が時折子ども相手に話していたので、それは出来なかった。
「おじさんがね…」と一人称が「おじさん」になっていた。
ちょっとその場の空気が重くなりそうな話題の時に、「おじさんがね」「おじさんのおばあちゃんがね」等、砕けた口調で話してくれたので、そこまで重い話にはならなかった。
話題としてはかなり重いものなのだが…。
そんな重い話を少し軽くしてくれている子どもを”排除”するわけにもいかず。
ボールを突いていた子はその後は静かに聞いていた。
それ以前もボールを突く以外は全く喋っていなかった。
他の大人の方がボソボソと私語をしていたような。
先程の高齢女性も口汚く誰かを罵っている声が聞こえていた。
う～ん、子どものボール突きよりあなたの方がうるさくってよ。
今回の演説会は良い経験になった。
市長選挙、知事選挙ともに演説会に参加したことはなかったから、候補者の生の声を聞けたのは良かった。
最後の最後に、隠し持っていた良い意味での爆弾を放り込まれたのには驚いたが、誰に投票するかを決める一助になりそうだ。
