私の日記帳

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◆◇読了した本の備忘録◇◆

『小公女』 フランシス・ホジソン バーネット 新潮文庫

2013-06-21 | 読書日記
誰でも一度はアニメや絵本、児童文学書などで目にしたことがあるでしょう。
本屋さんで見かけて、原作が読みたくなって買いました。

お金持ちのお嬢様が、父親の死とともに貧乏になり不幸のどん底に突き落とされ、
ひどいいじめにあい、それでも公女さまのような気高い気持ちを失わず、
最後は、実は父親が結果として事業で成功した財産があることがわかり、
またお金持ちになってハッピーエンド。

めでたしめでたし良かったねと子どもなら思うのでしょうが、
私は人の親ですので、
離れて暮らす幼い娘に一銭も残さず財産を事業につぎ込んでしまった父親は許せません。
とんでもない父親だと思いました。

また、サアラが気高い気持ちを持ち続けたことはとても立派ですが、
結果として父親の財産でまたお金持ちになったからハッピーエンドというのは、
果たしてこれで良いのかと疑問に感じました。
もちろん、貧しい子どもたちにパンを恵むという慈善を思いついたのは立派ですが。

この本が書かれた当時は、
貧富や身分の差があって当然だったので、仕方がないのでしょうが、
なんとなく釈然としない気持ちが~~~


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