私の日記帳

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『恍惚の人』 有吉 佐和子 新潮文庫

2016-09-28 | 読書日記
1972年、今から40年以上前のベストセラー。
今の時代に読んでも、色褪せていないのが素晴らしい。

人は誰もが平等に年齢を重ね、老いていく。
老いればいつしか身体の自由も効かなくなり、
認知症になることだってある。

10代や20代の時は、
そんな当たり前のことを考えもしなかったけれど、
自分の親が高齢になって、考えざるを得なくなってしまった。
だから、主人公の昭子とその夫の心情がとてもよく理解できる。

誰もが老人を抱える人になり、そして自分も老人になる。


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