元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

健康日本21第2次

2013-01-22 23:09:26 | 健康
昨日に引き続き、今年始まる健康日本21第2次をサラリとご紹介します。

基本目標は ①生活習慣病の一次予防と重症化防止 ②健康寿命の延伸 ③地域間や社会階層間の健康格差です。
さらにロコモティブシンドローム(運動器症候群)、COPD:慢性閉塞性肺疾患(有疾患者は90%が喫煙者)の知識普及、地域別健康寿命差の縮小、健康づくりを目的とした住民組織活動の増加、過労働時間60時間以上の雇用者減少が追記されています。
参考文献:第3次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会(厚生労働省)
      「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」改定案(新健康日本21)

①に関しては 健康診断を受けましょう!
①②に共通する点は 適度な運動を行えば、生活習慣病を予防し、健康寿命が延伸できること。

②「健康寿命の延伸」の項目では “子供の頃からの健康づくりや、働く世代の心の健康対策”が取り上げられています。 高齢者の健康に関しては 健康日本21第1次で沢山のデータが集められ、60歳以降の運動習慣の継続でも効果があることが分かり、高齢者の余暇活動量や運動量の基準値も策定が可能となりました。

現場で問題を感じるのは高齢者よりも若年層です。
学校教育においての保健体育が一生の心身の健康管理に繋がる事を願います。
現段階で健康増進を目的とした運動を自分でできる人が、ほとんどいません。
ラジオ体操が誰でもできるように、正しいストレッチぐらいはできる教育をしてほしいと思います。

③地域間や社会階層間の健康格差に関して、ちょうど昨日、電話での問い合わせがありました。

神戸市内某区の地域ボランティアの方でした。
某区では一般の方(ほとんどの方が民生委員などを兼任)に健康リーダー(仮名)なる称号を与え、地域で運動指導を任しています。
電話の内容は
「ほんの少しなんだけど今年度の予算が余ったので、みんなが先生に来て欲しいって言ってるのよ! 
運動を教えてほしいのよ。」
とのことでした。
区から運動指導ボランティアさんへの講習会を依頼されるたび、憤りを感じます。
保健所には 運動指導の専門家はいません。
このように一般市民の方がボランティアで体操を教えているという現実があります。
一方、伊丹市のように私がスタッフとなり健康指導をしているというケースもあります。
このあたりは政策からの組織改革が必要だと思います。

今、私ができることは このようなボランティの方には 私の教室は無料で参加していただき勉強していただくこと。
過去には ボランティアさんからプロの指導者になった方もいらっしゃいます。

健康格差を無くすことは 大変難しいと思います。
まず、個人の人生哲学の違い。 
そして、大きな組織の改革。

健康日本21第2次が 棚の上のぼたもちにならぬことを祈りながら、
今、私ができること、目の前にある事をしっかりとやっていきます。
明日は 神戸市兵庫区にお伺いしま~す!


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