10月24日(日)菊花賞の日。
マスターとゆみさんは初めて1枚ずつ馬券を購入しました。
ゆみさんの従兄弟が北海道の青藍(せいらん)牧場で
サラブレッドを育てており、その馬、トウカイメロディが出場していたのです。
還暦自転車少年のゴール。登別。
それが青藍牧場でした。
出迎えてくれたゆみさんの従兄弟は、マスターの高校の同級生です。
42年前に帯広畜産大学に進学。
獣医になり、牧場でサラブレッドを育てながら今日に至っています。
今回のマスターの旅の大きな目的のひとつは彼に会いに行くことでした。
少年のような幸せな笑顔のふたりを見ていると
決して60歳には見えません。
ゆみさんは、この写真を見た時、生きているって素晴らしいことだと
思ったそうです。
朝もやに煙る青藍牧場はとても神秘的です。
青々と広がる緑の大地。
空気の清々しさが伝わってくるようです。
彼の42年間の努力と夢が詰まった青藍牧場で育ったトウカイメロディ。
マスターとゆみさんは、初めてテレビで競馬観戦しました。
トウカイメロディの応援には自ずと力が入ったそうです。
残念ながら6位に終わりましたが、トウカイメロディが走る姿は
きっとゆみさんの従兄弟の姿と重なったのではないかと思うのです。
ようやく苦労が報われつつある…
夢に向かって努力すれば、そして諦めなければ
いつかは報われる…!
そんなことを身をもって教えてくれた従兄弟を、そんな同級生を、
ゆみさんもマスターもきっと誇らしく思い、
自分のことのように嬉しく思っているのです。
駄句 朝露や牧場を照らす北の友
明日は去る馬を拭きをり星月夜
秋うらら駿馬まっすぐに風を裂き
いい顔しているなあ!
ひた向きにまっすぐ生きた還暦少年の顔。
まるで絵葉書を見ているようです。