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南シナ海に中国が対艦ミサイル配備 パラセル諸島の軍事拠点化加速 産経新聞 3月31日(木)

2016-03-31 18:48:17 | 尖閣情報・領土問題

【ワシントン=青木伸行】国際軍事情報大手IHSジェーンズは30日までに、中国が南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島にあるウッディー(永興)島に、射程400キロの対艦巡航ミサイルを配備したとの分析を明らかにした。ウッディー島では2月、長距離地対空ミサイルの配備が確認されており、南シナ海の軍事拠点化を加速させている現状を、改めて浮き彫りにしている。

 対艦巡航ミサイルは地上配備型の「鷹撃(YJ)62」。中国の短文投稿サイト「微博」に今月20日、ウッディー島での発射の模様をとらえた写真が掲載され、ジェーンズの分析はこれに基づいている。中国の軍事月刊誌にこれまで掲載されたYJ62の写真と、一致したとしている。

 配備された時期については、長距離地対空ミサイル「紅旗(HQ)9」が確認された2月と、ほぼ同時期だとの見方を示した。ジェーンズによると、中国軍は2008年から地上配備型のYJ62の運用を開始した。写真には、ウッディー島のドーム形のレーダーも写っていた。

 米国防総省のクック報道官は29日の記者会見で、配備の確認を避けつつ「係争中の岩礁や島を軍事拠点化する動きは、いかなるものであれ懸念の対象だ」と批判した。

 ベトナムと台湾もウッディー島の領有権を主張しており、さらなる反発を招くことは必至だ。

 一方、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島では、クアテロン(華陽)礁など中国が造成した7つの人工島のうち、4島でレーダー施設が建設されていることが確認されている。

 パラセル、スプラトリー両諸島での中国の動向はリンクしている。

 米戦略国際問題研究所のマイケル・グリーン上級副所長は「人工島は、ウッディー島をモデルに軍事施設の整備が進められており、いずれ対艦ミサイルなどが運用されるだろう」との見方を示す。

 オバマ米大統領は31日、ワシントンで中国の習近平国家主席と会談し、一連の軍事拠点化の動きを中止するよう求めるとみられる。

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 菅義偉官房長官は30日の記者会見で、「中国による南シナ海での大規模で急速な埋め立て、拠点構築、その軍事目的の利用など、一方的に現状を変更し、緊張を高める行為は国際社会共通の懸念事項だ」と指摘。その上で「こうした行為の既成事実化は絶対に認められない」と強調した。


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