goo blog サービス終了のお知らせ 

Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

写真茶話会RRいよいよ大詰め

2014年12月27日 | Photography
A3サイズのプリント16枚と展覧会の案内状1000枚の入った箱をバイクの荷台にくくりつけ、今年さいごの写真茶話会RRへ向かう。
お昼まえに着き、早めに集まった人たちと昼食へ。いつものうどん屋が超満員だったので、きょうはイタリアンレストランへいく。
前菜とピッツァとパスタを頼んで、みんなでシェアした。
年末にふさわしい、ちょっとリッチな気分で店を出て、茶話会に臨む。



はじめに案内状を100枚ずつ分け、展覧会までのタイムスケジュールを確認。
今月中に現地での打ち合わせを予定していたが、結局みんなの日程が合わず、来月に延期となった。来月も全員がそろうのはむずかしいかもしれない。
わたしは展覧会場となるギャラリーCASOをよく知っているので、自分の作品がどのように見えるか、だいたいのイメージはできている。でも行ったことのない人もいるので、できるだけ早めにじっさいの展示スペースを見た方がいい。



きょうはこれまで撮ってきた写真の中から、展覧会に展示する写真をえらぶのだが、一人目のEさんから難航する。予想していたとはいえ、きょう中に全員の作品を見おえることができるのか?
1時間半ほどかかってEさんの展示作品が決まる。
そのあとFさん、Gさん、Hさんと順調に(でもないけど)すすみ、いよいよわたしの番。
持ってきた写真をならべ、みんなに「好きなのを1枚えらんで」というと、それぞれ自分の好みの写真をえらんでくれた。ふむふむ、なるほど。



が、さいごにSIGN氏がえらんだものは、みんながえらんだものとまったくちがった。
彼はスナップ的な写真をはずし、厳密に構図をつくった絵画的なものをえらんだ。結果的にそこには共通する雰囲気のものがそろう。さすがである。
はたして展示用作品はえらばれた。あとは大伸ばしプリントを外注して、タイトルを決めるだけ。
だがタイトル決めにはこの展覧会のテーマとなる「ある縛り」があって、文才のないわたしにはけっこうつらい作業になりそう。

19時すぎ、極寒のなか帰路につく。

写真茶話会RR展のご案内

2014年12月07日 | Photography


前回参加できなかった写真茶話会RRで、来年2月開催のグループ展へ向けてのタイムスケジュール等が決まったようだ。
開催場所は大阪の港区にある「海岸通ギャラリー・CASO」。開催期間は2月24日(火)から3月1日(日)まで。
グループ展のなまえが「写真茶話会RR展」という。(そのまんまかいっ)

ギャラリー現地での打ち合わせを今月中にする予定だが、それまでに案内状をつくって100部もっていかねばならないらしい。
なので案内状づくりが急務ということで、わたしのいない間にそれがわたしの役目になっていた。
しかもオモテの写真にはわたしの写真を使うということが満場一致で決まったという。(満場って何人やねーん)
ま、拒否しても前にすすまないので、民意にしたがって案内状をつくることにした。
ラフデザインができたので、きょうは主宰者のSIGN氏に拙宅まで来ていただいて、こまかい手直しと今後の打ち合わせ。

 昼食は豚ロース肉のトマトソースがけピラフ風

案内状のデザインで一番苦労したのは「RR」のロゴだ。あっ、なんか見覚えがあるぞ、という人は黙っておいてください。
形といい色といい、非常にスピード感が出てるではないか。
じっさいの案内状は「写真茶話会RR展」の文字をもっと小さくして右下に置く。また左側には参加者8名のなまえも配置する。



一応、両面のデザインができたので、SIGN氏といっしょにアルタの散歩にいく。
彼に例のα6000を手わたし、ためし撮りしてもらう。
交換レンズに話が及ぶと、彼もツァイスの隠れ信者のようで、「28ミリのディスタゴンとかあれば最高」とまんざらでもない。フィルム時代、コンタックスを使っていたからね。
調べたら24ミリのF1.8というゾナーがありましたよ。ただし価格がボディよりも高い!



ともあれ案内状のデザインは完成し、印刷会社にPDFファイルで入稿する。完成は10日後の予定。

寒いけど暖かい写真

2014年10月26日 | Photography
朝5時に目が覚める。
寝床で1時間ほど本を読み、アルタの散歩のあと、バナナ1本と野菜ジュースを摂り、早朝練習に出る。
日曜の朝のランニングは人も車もすくなくて気持ちがいい。
自分の足音が聞こえると、その日の調子が手に取るようにわかる。
調子のいいときは「タッタッタッ」と軽くて短い音がする。着地がうまくいってる証拠。
逆にわるいときは「バタバタ」とか「ズサッズサッ」というような地面を擦るような音がする。まえに進む力を殺して、エネルギーを無駄にしている感じ。

シャワーを浴びたあと、先週撮った2つの修学旅行の撮影データと請求書をクライアントに速達で送る。
そのあと今週の撮影の打ち合わせにX写真館へ。メディカードを預かり、ギャラまでいただく。
先にもらってしまうと、当日がんばるしかないわけで、いやが上にも気合いが入る。
帰宅して、遅れに遅れているアルバムの編集作業を再開する。
いや、本当はまだ編集のまえのデータづくりの段階で、ひたすらトリミングとリサイズとeps保存に時間を費やす。



午後から写真茶話会RR。
きょうは特別に写真家のYさんが来る。わたしが無理をいって、昔のスライド作品を見せてほしいとお願いしたのだ。
すると、きのう「あたらしいスライドもつくりました」とメールが入ったので、きょうはとても楽しみなのである。
参加者の写真を見おわって、さあ、いよいよYさんのスライドショー。
あたらしい MacBook Pro の画面に、つぎつぎとなつかしい写真があらわれた。

この作品は5つか6つの小作品が大きく1つにまとまっているのだが、2つめに出てきた彼女のデビュー作「向かうところ」は、いつ見てもいい写真だ。
彼女のやさしくも力強いまなざし、写真に愛をこめる力、写真家としての決意、などが伝わってくる。

つづいてあたらしいスライドショー「白を巡る」が上映される。
今年の3月にアイスランドを旅したときに撮ったという写真は、いままでのYさんの写真よりもさらに繊細で、かつ力強さが増していた。母なる大地、なんてことばが浮かんでくる。
じっさいの現地は氷点下でものすごく寒いのだろうが、その写真群から寒さはあまり伝わってこない。むしろ暖かさのような、ほっこりとしたものが感じられる。
上映後、わたしは無性にアイスランドへ行きたくなった。

アイスランドの広大な雪原のスケール感を大きなプリントで味わいたい。
わたしはそう思って、Yさんに「これで写真展しないのですか?」と聞くと、そのつもりはないらしい。ぜんぜん撮りきれていないからだという。
「撮りきれた」という感覚のない写真は作品にはならない。彼女はどこまでも自分の写真に正直だと思う。
それにしても残念。もう一度アイスランドへ行って、つづきを撮ってきてほしい。わたしの勝手なおねがいです。

女性の撮る写真

2014年09月28日 | Photography
奈良県は二上山のふもと、SIGN氏のもとに集う写真家集団「写真茶話会RR」のお話。
早いものできょうでもう6回目の定例会で、2月のグループ展に向けてあと4回で作品をまとめあげなければならない。
仕事の都合で毎回参加できない人もいるので、そう考えるときょうあたりで方向性を見つけていく必要がある。



前回から参加のNさんは、手探りながらも自分の気持ちに正直に撮った写真を20数枚もってきた。
例によってSIGN氏が手早くグループ分けすると、すっきりした写真群が現れる。
この作業は撮影時に意識化されていないものを顕在化し、つぎに撮るときの指針またはイメージづくりに役立つ。
何気なく撮るのではなく、狙って撮るということ。



レギュラーメンバーのOさん、Pさん、Qさんらはもうすでに自分の撮りたいものがはっきりしているので、のこりの時間に撮れるだけ撮って、その中からいいものを選べばいい。
現時点でもまとめることは可能だろう。
三者三様の写真だが、この三人に共通するのは女性であることだ。
わざわざそんなことを強調するのは、ほかの男性メンバーの撮る写真と明らかにちがうからである。

←みなさん疲れはてて沈黙の図

総じてオトコの撮る写真は理屈っぽい。
なにか目のまえで起きていることに対して説明しようとする作為がある。
一方、茶話会に集う女性たちにはそれがない。写真でなにかを説明しようとしていない。
「とってもきれいから撮りました」とか「こんなの見つけたから撮りました」みたいな感じで、そのときの気持ちを素直に表現している。

わたしだって素直に撮ってるつもりだけど、どこかに状況説明的な目線があって、それがイメージを堅苦しくしてる気がする。
身についてしまった妙なテクニックをできるだけ見せないようにしようと思うが、これが知らぬ間に画面に出てくるのだなあ。
一番さいごにわたしの写真を見せたけど、参加者からの反応はなく、SIGN氏からは「うまく撮れているスナップ写真だけど、マツノさんらしさはどこ?」という厳しい評価をいただく。
あと4回でまとまるかな?



きれいな三日月をみんなで鑑賞して帰路につく。

スナップ撮影には覚悟がいる

2014年09月01日 | Photography
先月28日、神奈川県川崎市の東急線の電車内で、女性の姿を動画に撮った男性が、県迷惑行為防止条例違反で逮捕された。
以下、facebookでシェアされた記事の引用。

「男はUSBメモリーの形をしたカメラで動画を撮影。気づいた女子大生が警察を呼び、県迷惑行為防止条例違反で逮捕されました。撮った映像は女性の顔から足までの全身で、パンティーやブラジャーは写っていなかった。警察によるとスマホやカメラで撮っても捕まるそうです」
「迷惑行為防止条例は女性の下着や身体を写して恥ずかしい思いをさせたり不安を抱かせた場合に適用されます。『身体』とは洋服を着た状態も指すので街で通行人の女性を撮り、警察を呼ばれたらアウト。カメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても捕まります」
過去にも類似の事件が起きている。08年には通行中の女性の後ろ姿を撮った自衛官の有罪が最高裁で確定。11年には千葉県で電車内の女性の寝顔を撮った男が逮捕。いずれも迷惑行為防止条例違反。ちなみに神奈川県の同条例違反の罰則は1年以下の懲役または100万円以下の罰金だ。




この男性の使ったカメラはUSBメモリーの形をしたものなので、これは完全に盗撮といわれても仕方がない。
まさかこんなカメラで写真表現もなにもないだろう。
捕まったこの変態オヤジは当然の報いとしても、わたしが気になったのは「カメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても捕まります」という部分だ。
街なかでカメラを人に向けただけで逮捕されたんじゃ、写真家はたまったものではない。
ブレッソンやアーウィットやキムラを持ち出すまでもなく、写真表現の神髄はスナップ撮影にあるわけだから、そんなことをなにも理解していない警察に逮捕されることがフツウになってしまうと、日本の写真文化は萎縮しつまらないものになるだろう。

折しもわたしはニューヨークとロサンゼルスでスナップ写真を山ほど撮ってきた。
先日の写真茶話会RRでそれを見せたら「マツノさんの写真ではないみたい」とおどろかれたが、わたしはもともとこういう写真を撮る人間なのだ。
街なかを闊歩する人(とくに女性に目がいきます)を、その街の風景とともに絡めとることは、単に街の建物を撮るだけの写真とは異なり、街そのものがもっているダイナミックな生命感を捉えることになる、とわたしは考えてシャッターを切るのである。
なのでそれがニューヨークやロサンゼルスだとよりフォトジェニックに見えるわけで、今回の旅行ではかなりきわどい盗撮まがいの写真もあったことは否めない。
しかしながらその撮った写真を今後どう処理(発表)するかによって、それが写真表現なのか盗撮写真なのかを問われるべきで、発表もしないハードディスク内のただの電気信号にまでとやかくいわれるスジ合いはないと思う。

わたしが尊敬する写真家の横木安良夫さんは、上の逮捕記事に対してつぎのようにコメントしている。
「覗き的、な盗撮と、町のスナップを一緒にすることは、ナンセンス。写真家は自分の、撮影意図など理論武装して、撮るなら戦うつもりで臨むしかない。
ところで、この弁護士、逃げたがほうがいいと、言ってるけど、それは盗撮者へのアドバイス。
写真家は、逃げてはいけない。逃げたら盗撮犯と同じ。そして自分が撮ったものを消してもいけない。証拠隠滅。何を撮ったかはっきりとさせておく。
また、撮ったことを知られ、盗撮呼ばわりされてもじたばたしない。警察までつれていかれても、自説、いわゆる覗きではないことを主張する。
当然、裁判になることも、おそれない。でも、サラリーマンには、無理かな。スナップは、それだけ覚悟がいる。」

 ブルックリン橋で見かけた自転車ガール
 MoMAでモネの「睡蓮」に魅入る女性
 ハリウッドのハードロックカフェで

そう、スナップ撮影は覚悟がいるのだ。