Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

けいおんはパッキンにしてほしい

2013年10月31日 | Life
きょうはD中学校の文化祭の撮影。8時半に学校へ行ってスタンバイする。
たいていの公立学校の体育館って同じだけど、舞台の照明が少ない。スポットライトも2階の両脇に1灯ずつしかないし。音楽会のホールなどとちがってとても暗い。
しかも天井のライトが蛍光灯だったりすると、ほかのライトと色がちがうのでヘンな色になることが多い。
とにかく撮りにくいわけだが、クリップオンのストロボを焚くか、感度を上げて撮影するしか方法がない。



上の写真は1年生の合唱の舞台。ストロボを焚かない方が雰囲気が出ていい感じであるが、端の人までライトが当たっていないので暗くて顔が見えない。
ストロボを焚くとなんとか全員の姿が見えるので、アルバムの素材としてはこちらを使うことになるだろう。
柔道部の舞台は動きがものすごく速いので、シャッタースピードを上げて、ストロボで動きを止める必要がある。これがノーストロボだと絵にならない。



3年生の舞台はダンスが中心で、女子も男子もたのしそうに踊っている。
ダンスもけっこう動きが速いのでストロボを焚きたいところであるが、そうすると平板な絵になって雰囲気がまったく出ない。
ここは感度をISO3200まで上げて絞りF5.6の1/60秒で撮ってみた。手足がブレたけど、頭が止まっていればOK。たくさん撮ってうまく写っているものを選ぶ。(F4の1/125秒でもよかったかも)



さいごの軽音楽部はもちろんノーストロボだ。多少ブレた方が動きが出るのでいい感じの絵になる。
ただ背景が暗いと髪の毛が溶け込んでしまって、ちょっと残念な気がする。金髪か茶髪の方が写りはいいのだが、そんなこというと先生におこられてしまう。
それにしても軽音の生徒たちは元気だ。持てるエネルギーすべてを音楽にこめて、歌って踊って演奏している。たのしそう。青春だね。
今年、軽音楽系の大会(そんな大会あるの?)で銀賞に輝いたらしい。たいしたもんだ。

クロップ撮影は使える

2013年10月30日 | Camera
クラシカルなスタイルのデジカメ「ニコンDF」は、いよいよ来月5日にお目見えすることになった。
3日おきにあたらしい予告動画がニコンのホームページに出てくるので、もう目が離せない。
そのせいではなかろうが、わが拙ブログのアクセスがふだんの3倍に跳ね上がっている。
でも「ニコンDF」で検索して見に来られた方には申し訳ないが、ここには有用な情報もリーク画像もありません。



その代わりと言ってはなんだが、きょうC小学校の音楽会で撮影していて気づいたことをひとつ。

わたしは現在、ニコンD800をメイン機に、D7000をサブ機に使って仕事をしている。
画素数だけをいえば、1,600万画素のD7000で十分なのだが、D800はピントの速さ(とくに暗いところでの正確さはピカイチ)やJPEG画像のホワイトバランスの正確さ、高感度でのノイズの少なさなどでアドバンテージがあるので、くそ重いけどガマンして使っている。
ボディの軽いD7000は運動会や遠足など、こちらが走り回るような撮影のときに使う。このカメラもよく写るので、もうしばらくは買い替える必要がない。
(余談だが、D7000は非常に省エネカメラで、EN-EL15というバッテリーを使うが、フル充電で1,500枚ほど撮れる。D800もおなじバッテリーだけど、いつも600枚ちょっとで空になってしまう)

さてご承知のように、D800のイメージセンサはフルサイズ(約36×24ミリ)で、D7000のほぼ2倍の大きさがある。
通常はこのセンサ全体で光を受けて撮影するのであるが、「クロップモード」に切り替えると、センサの中央部分だけを使ってひと回り小さな画像サイズで撮影することができる。つまりD7000とおなじAPS-Cのサイズになるのだ。
きょうの音楽会ではカメラマンは2階席からの撮影だったので、200ミリの望遠レンズではちょっと足りない。
そこでこのクロップモードに切り替え、300ミリ相当の大きさで撮影した。



上のように、ファインダーをのぞくと中央部分に枠(じっさいは黒枠)が現れ、その内側が写る。
このときフレームの外側の様子まで見えるのがありがたい。なんだかレンジファインダーのようだね。
音楽会って生徒さんがずらっと並んでいるので、全体が見えている方が等間隔で撮りやすいのだ。
このようにクロップで切り取った場合、Mサイズなら860万画素になる。これだけあればA4サイズでもプリントできるから、販売用の小さなプリントなら十分だ。
高画素機ならではの便利な使い方だと思う。

外国人観光客に言いたいこと

2013年10月29日 | Life
きのうからB小学校の修学旅行に同行している。
先週、同行した小学校とほぼ同じコースを回っているが、きのうはとてもよい天気だったので撮りやすかった。
きょうは朝から雲ゆきがあやしい。パラパラと小雨が降ったり止んだりしている。
なんとか夕方までもってくれよ。



朝一番にまず東大寺の鏡池のまえで集合写真を撮る。
そのあと大仏殿に入って、例の柱の穴くぐり。ひとり一人くぐって出てきた瞬間を撮っていく。けっこうたいへんです。
東大寺を出ると、カメラマン泣かせの自由散策だ。22班に分かれて散らばってしまうので、全班は撮影できない。一番多くの班がやってくる春日大社で待ちかまえる。
そのあと若草山のまえにある売店が集合場所なので、早めに行って撮れなかった班を鹿といっしょに撮る。



午後からは一路大阪・海遊館と大阪城へ。
まず天保山マーケットプレースにある店で昼食をいただく。ここはカレーバイキングが売りのレストランらしい。
いろんな種類のカレーがたべられるのかと思っていたのだが、期待ははずれ、甘いカレーが一種類しかなかった。で、なにが食べ放題かといえば、子どもたちがよろこびそうな鶏の唐揚げやタコ焼き、ポテトフライ、スパゲティミートソースなど、それとサラダバーとフルーツもある。もちろんカレーとライスも食べ放題だが、そんなに食べられるもんじゃないよね。
修学旅行の生徒さん向けなのかもしれないけど、ちょっと残念なメニューであった。



大阪城でも集合写真を撮るのだが、以前は絶好の場所にひな壇があって、そこを利用すればきれいな写真が撮れた。
が、大阪市(長)の強権な命令によって、ひな壇を設置していた写真店が立ち退かされたため、それがなくなってしまった。
無料で撮れるようになったのはいいけど、同業者の立場としては気の毒な話だと思う。

それにしても大阪城は外国人の観光客が多い。
きょう気になったのは「台湾◯◯公司」と書いたシールをカバンに貼った人たちが、傍若無人に小学生たちの写真を撮りまくっていたことだ。記念に撮りたい気持ちはわかるけど、その写真を撮ってどうするつもり? と言いたい。
きのうも清水寺から下る土産物のお店のまえで、小学生の足を止めてまで撮ってくる外国人がいたのでイラッとした。
素直な子どもたちは言われるまま写真を撮られていたけど、わたしが引率の先生なら「撮らないでください」と断るように指導するだろう。知らぬ間にインターネットにアップされている可能性はいくらでもあるのだから。

しずかな生活

2013年10月27日 | Life
肺がんで入院していた義母が退院し、実家にもどってきた。
がんが根治したのではなく、末期がんでもう治る見込みがないので、余生を家で過ごすことを選んだのだ。
10年か20年くらいまえに読んだ「病院で死ぬということ」でテーマとなっている末期医療が、いよいよ自分の身近な問題として迫ってきた。
妻は3ヶ月の介護休暇をとり、先週末から実家に帰っている。
愛犬アルタもつれて帰ったので、現在わが家は息子とわたしの二人暮らしである。



朝夕の散歩がなくなり、早起きする必要もなくなったのだけど、あいかわらず6時まえには目が覚める。
愛犬の世話なんて面倒なことばかりだが、いざ愛情を注ぐ対象がいなくなってしまうとさびしいものである。
また食事の用意は朝は自分の分だけ、夜は二人分になり、妻のためにつくらないとなると気合いがまったく入らない。
いきおい簡単なメニューになって、品数も少なくなってしまった。息子にはわるいけど。
その息子はたいていアルバイトで帰りが遅いので、一人でたべる夕食の味気ないこと。
録画しておいたTVドラマを妻といっしょに見ながら、ちびちび呑むこともなくなり、就寝までの時間をもてあましてしまう。
ついこの間までと、まるで生活が変わってしまった。

だけど自分だけの自由な時間がふえたわけだから、これを利用して肥やしになるような本を読んだり、音楽を聴いたり、なにかあたらしいことをはじめるのも可能だ。
まずは夕食の時間をうしろにずらし、そのまえにジョギングするというのが順当な過ごし方かもしれない。

マゾ的よろこびを味わう

2013年10月26日 | Life
今週、撮影でご一緒したXさんと昼食をたべているとき、彼女が「最近読んだ本でおもしろかったものはなんですか?」と聞くので、ちょっと考えてこう答えた。
クドカンとみうらじゅんの対談「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」です。
言ったあとで、しまった、と思ったけど、もう遅い。
amazonで「あまちゃん」関連の本を探してたらヒットしたので知らぬ間に(つまり酔った勢いで)買っていたのだが、週刊プレイボーイに連載されていたコラムを1冊にまとめたもので、その内容たるや、半分以上が下ネタで教養にも肥やしにもならない。

その中の1章に「"S"と"M"の判断基準ってなんだろう?」というのがあって、みうら氏曰く、
「プライドの高いヤツはMなんだって(笑)。『オマエのプライドを一度ズタズタにしてやろうか? 真性のMに生まれ変わることができるぞ』って予言されてさ、なぜだか一瞬、妙に納得しちゃう自分がいたんだよね。」
と語っている。
一方、宮藤氏も「夜中に知人と飲んでたら、その人のところにSMクラブでバイトしてるっていう彼女から電話かかってきたんですよ。(中略)そのクラブ主催のパーティをやってるって話で。(中略)圧倒的にMが足りてないみたいで、誰でもいいから連れてきてっていう招集がかかったんですよ。」
そのパーティで宮藤氏はブリーフ一枚で猿ぐつわを咬み放置プレイされたと語っている。そして「アンタはMだ」と認定されたとか。
万事こんな調子の対談だから、この二人には単なる与太話なのだろうが、読んでいくうちにどんどん惹きこまれて、下ネタなのになにか人間の本性というか本質のようなことを言っているようにも読めて、読後はすこし哲学的な気分も味わえる。
あっ、だけどこれは女性が読んでもまったくリアリティのない、スケベ男の猥談です。
Xさんが「読んでみたい」と言い出したので、しまったと思ったのである。



ところで、きょうは台風27号が関東沖に逸れたので、8月に雨で延期していたバイクツーリングに行く。
メンバーは最近ホンダXL250Rパリダカを買ってノリノリのYさんとその友人Zさん、Aさんとわたしの4人。
Yさんはすこし若いが、あとの3人は50歳を超えたオヤジ(しかもZさん、Aさんはバイクの初心者)であるから、そんなに無茶な運転はできない。
行き先は龍神スカイラインのごまさんスカイタワーだ。

予想どおり、高野山は真冬の寒さで(寒暖計に摂氏8度と表示されていた)、途中で何度も休憩をとり、タワーに着いたのが14時くらい。
レストランで深煎りアロマコーヒーを飲んで、身も心も温まった。
が、あまりのんびりしていると根が生えてくるので、意を決して帰路につく。
走り出したとたん、冷たい霧雨が降りだし、おまけに寒さでヘルメットのシールドが曇って前が見えない。
ここで事故ったら元も子もないので、時速30~40キロに落としてのろのろと高野山を下る。

寒さと疲れで首筋の痛さがピークに達し、それ以降もう無感覚になる。
走りながら「なんでこんなつらいのに走ってるんだろ?」という気分になった。そしたら「アンタはMだ」という声がどこからか聞こえた。
ああ、そうさ、わたしはMだ。痛くて苦しいのがたのしいのさ。もっともっと走りたい。
考えてみたら、マラソンだって同じではないか。

自分の本性に気づかされた哲学的バイクツーリングであった。ああ、女王さま!