Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

思いどおりにはいかぬ

2013年01月30日 | Life
一昨日、LSDで15キロ走ったら、復路でペースが上がってしまい、右ヒザを痛める。
ふつうに歩けるようにはなったけど、体重をかけるとまだ痛みがある。
あと15キロで月間150キロに達するのだが、残念ながら明日中には走れそうにない。
なかなか思いどおりにはいかないものだ。

午前中、Q保育所の発表会の予行を見にいく。
動きの速い演技で被写界深度を稼ぎながら、シャッタースピードをどのくらいまで上げられるか、ためし撮りをする。
一応、F7.1で1/160秒にする予定だが、1/250秒まで上げた方が定常光を拾わなくていいかもしれない。
本番当日の天候と相談して決定する。

帰宅して昼食をたべていたら、R中学校から電話がかかってきた。
アルバムの校正刷りに修正があるという。よく聞けば、生徒さんのつくった自由ページのやりなおしだった。
本来、自由ページは作成段階で先生がチェックしているはずなのに、今ごろになってやりなおしとは。
急いで印刷会社に連絡し、その原稿を返送してもらうことになった。
どの程度やりなおすのか電話ではわからないので、学校へ飛んでいって、担当の先生に修正箇所を聞く。
どうやら一ヶ所だけのようだが、原稿といっしょに修正のためのプリントをまた1枚もっていかねばならない。

夕方、ヨドバシ.comで印画紙を注文する。
以前は六切り100枚入りで6,500円くらいだったのに、8,400円にもなっている。
需要が減って単価が上がってきたのだな。アベノミクスよ、もうこれ以上、上げないでくれ。
ちなみにデジタルプリントによく使うハーネミューレ(A4)だと同じくらいの値段で25枚しか入っていない。
ペーパー代だけなら銀塩の方がずっと安いってわけだ。
ただ、フィルム代や現像代、暗室で使う薬品代などを合算すると、やっぱりデジタルよりも高くなるのかな。
いや、だけどサイクルの早いデジカメや周辺機器のコストまで入れると、結局デジタルの方が高くついてるのかもしれない。
考えだしたらキリがない。

ああカンちがい

2013年01月29日 | Photography
朝一番にライカM2をある修理業者へ送る。
どこからか光線が入るのでその修理のためだが、じつはほかにも低速シャッターのバラツキとシャッターボタンのストロークが気になっている。
オーバーホールまではいかないだろうけど、少々かかりそうだ。まずは見積もりをとる。

フィルムの整理はまだまだ終わらないが、とりあえずきょうは先週までに整理したものの中からプリントする。
数年まえに撮った写真をあらためてプリントするというのは、もう撮ったときの状況が思い出せないので、自分の写真ではないみたいだ。
現像液の中で画像がふわっと出てくると、なにかふしぎな世界を見ているような気がする。
定着を終え、ライトを点けて水洗バットの中のプリントを見ると、すごい作品ができたような気になる。
だが水洗後、ドライヤーで乾かしたプリントを見て、大きな勘ちがいに落胆する。

本日の落胆回数は10回。
やはり数年まえのフィルムにはお宝なんてないのか。いっそのこと全部捨ててしまおうか。
印画紙がなくなったので16時にあがる。

プリントやらフィルム整理やら

2013年01月27日 | Photography
去年の暮れからひたすら「こんまり」しているが、いよいよ第五段階「思い出品」を処分するところまできた。
大量にあるプリントは後回しにして、手はじめにネガファイルの整理から。
面倒だけど、ベタ焼きを1枚ずつルーペで見ながら、隠れた宝物を探していく。

以前チェックしたカットを見ると光がきれいとか、構図がいいとか、どうも写っているものより絵ズラで選んでいる傾向がある。
いまはそうした絵ズラよりも、画面全体から感じる雰囲気というか空気感みたいな、ことばでは表しにくいものが写っている方がおもしろいと感じる。
気に入ったカットにダーマトグラフでチェックを入れ、そのネガだけをべつのネガ袋に入れてファイルしていく。
チェックの入らなかったネガは「いままでありがとう」と言いながらどんどん捨てていく。
きょう一日で85本チェックし、残ったのは5本分だ。
そのなかの気に入ったカットを来週からまたプリントしていく予定。

春までに全部のネガファイルをチェックすることができればいいのだけれど。
このフィルム整理は、SIGN流にいえば「自分に衝撃を与える」ということかもしれない。
こんまり流なら「ときめくものからエネルギーを得る」ということ。
ま、いずれにせよ、つぎへ進むためにはどうしてもやり遂げなければならない作業なのである。

「破片」についての考察

2013年01月26日 | Photography
きょうのSIGNの写真茶話会のテーマは「破片」。
写真表現は単写真より組写真の方がより作家の考えや思いが伝えやすいので、1枚1枚の写真を「破片」ということばにたとえているのかなと、勝手に想像していた。
が、そうではなかった。

曰く、
1枚の写真はただの部品ではない。
断片のように捉えるのではなく、破片そのものが本質をあらわす。
どの破片を見ても、その元となる物体がわかるような写真。
そういう破片を産み出すためには、なんらかの衝撃を物体にあたえる必要がある。

どこからこんな考えが出てくるのであろう。
SIGN氏の話はいつもあたらしい視点をあたえてくれる。でも彼は「こうしなさい」とは断じていわない。
方法は本人にゆだねられ、そこから出てくるものを待つ。
そんじょそこらの写真講座やカルチャー教室とはわけがちがう。

出てきたものの中から「破片」を見つけ、本人に拾わせる。
要するに自分で撮ったものは自分でまとめて、決着をつけ、つぎへ行かねばならない。
つまらないテーマをあたえて習作を提出させてハイおしまい、という写真学校とはわけがちがう。
だからこの写真茶話会にはおわりがない。

だけど、何事にもおわりはある。
早く破片を見つけてケリをつけなければ。

贅沢なアナログ写真

2013年01月22日 | Photography
去年から少しずつ準備してきたアナログ暗室を、きょうついに再開することができた。
以前撮ったフィルムの覚え書きに「2010年5月」とあるので、じつに2年8ヶ月ぶりの暗室ということか。
長い空白だといえるが、内心もうフィルムにはもどらないだろうと思っていたので、2年半ほどで復活したのは短い空白だったともいえる。
去年10月に福島菊次郎の映画と石川圭花さんの個展を見たことがきっかけで、フィルム回帰への気持ちが高まったのだが、さいごに背中を押したのはライカM2を買ったことだ。
ライカの神さまはなんでもお見通しなんだな。

暗室作業をしようと風呂場の作業台を動かしたところ、床にホコリが積もっている。
ぬれ雑巾くらいでは間にあわないので、まず掃除機をかけるところからはじめる。
つぎに先日買ったエル・ニッコールを引伸機に取り付け、タイマーに電源コードを差す。
それから窓に黒ボール紙で目張りして、さらにダークカーテンを敷く。カーテンの裾から光が漏れないようにテープで壁に密着させる。
1時間くらいかかって、ようやくセーフライトの赤い部屋が完成。ああ、なんか落ちつくなあ。

薬品類を溶く段階になって、どうやって液温を調整していたのか、とっさに思い出せないので焦った。
10度以下になっている薬品に何度の水をどれくらい入れたら20度になるのだっけ?
停止液の酢酸濃度って1.5パーセントだったかな?
現像や定着の処理時間は? 情けないかな、細かいことは完全に忘れている。



結局、準備に午前中を費やし、プリント作業に入ったのは午後からだ。
まずベタ焼きを数枚つくって(これがなかなか骨が折れた)、一度明室に出てベタ焼きをチェックし、プリントするコマを決める。
正月に撮った写真からプリントをはじめたのだが、なかなか露光時間が決まらない。
以前ならネガを見ただけでだいたいの秒数と号数がわかったのに、きょうは1カット焼くのに5枚もプリントした。
結局、夕方までに納得のいくプリントは2枚しかできなかったけど、デジタルとはまったくちがう画像が現れたので、やっぱりフィルムっておもしろいなと思う。

2年半、必死にデジタルでやってきたからこそ、見えてくるものがあるということか。
時間をたっぷりかけるアナログ写真は、もうそれだけで贅沢な写真でもある。