Happyday of LUCKY

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まぼろしのオリンパスペンD2

2018年02月08日 | Camera
写真好きの人ならだれでも一度はオリンパスペンを使った経験があると思う。ないという人は日本のカメラの一つの頂点を見過してしまったことを残念がるべきだろう。いうまでもなくペンシリーズはハーフサイズのフォーマットで、36枚撮りフィルムなら72枚も撮れるカメラだ。レンズ性能が高く、小フォーマットながら四切くらいまでならけっこうきれいなプリントができた。しかもフルオート機からマニュアル機、レンズ交換のできる一眼レフ機までバリエーションが豊かで、初心者から上級者までいろんな層にアピールする魅力をもっていたと思う。



かくいうわたしもEEDというフルオートのペンを大昔に使っていた。そのペンはすでに処分してしまったが最近、友人がオリンパスペンEE2で撮ったという写真を見て、ふたたびペン熱が再燃した。その日の夜、ヤフオクでさがすとけっこういろいろ出ている。さっそく落札したものの、届いたペンD2はシャッターが粘っていて、正常に動かない。出品者と数度にわたるやりとりの末、ジャンク品扱いで、落札価格の半額を返金してもらった。

さて、動かないカメラを修理するために、熊本にあるひさなが光機へ送って、見積もりを取る。ところが返ってきたメールにはシャッター、絞り、巻き上げ不良。レンズ、ファインダーのカビ、クモリ。露出計の不良、モルトプレンの劣化。上カバーに凹みと露出計窓のヒビあり、と予想以上にひどい状態。さらに「オーバーホールでほとんどは直りますが、露出計は電池漏液による内部腐食がひどく受光素子が劣化している可能性が高いようです」ということで、露出計は死んでるとの診断であった。

修理代は1万5千円になるという。いくら安く手に入れたカメラでも、これでは高すぎる。仕方ないので修理するのはあきらめ、返送もせずに処分してもらうことにした。安物買いの銭失いとはこのことである。これからオリンパスペンに手を出そうと考えている人はご注意あれ。