Happyday of LUCKY

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キャンプツーリングのススメ

2017年07月29日 | Life
旅の目的というか、たのしみといえば「非日常を味わう」ということなのですが、バイクにテントを積んで走るキャンプツーリングには究極的な旅のたのしみがあります。

まず車とくらべて荷物をたくさん積むことができないので、必要最小限のものを厳選しなければならない。テントや調理器具の大きさがおのずと限定されます。基本は一人用。メンバーが複数いたとしても、原則自分のことは自分でやる。共用とか役割分担ということはありません。
食糧は意外に重くてかさばるので、現地調達が基本。でもキャンプ場の近くにはスーパーやコンビニなどないことが多いので、目的地に一番近いと思われるお店で買います。そのあとさらに何十キロも走ることを考えて、あまりたくさん買い込むことはできません。それも真夏のツーリングなら傷みやすい食材はNG。ですが、僕は小さな保冷バッグがあるので、すこしの生ものなら大丈夫。その中に凍らせたパック入りワインが入っていて、そいつが保冷剤になるという一石二鳥の工夫です。



さてキャンプ場に着いたら、すこし場内を歩いてテントを張る場所を見定めます。地面がフラットでごろごろした石がすくなく、できれば短い草などが生えていればいうことなし。水場とトイレの場所も重要です。遠すぎず、近すぎず。
さっとテントを張って、荷物を中に入れ、マットを敷いて一度寝ころがってみる。狭い空間なのに、なんとも言えない開放感があります。そのまま昼寝してもよし、火をおこして何かつくるのもよし。僕はたいていプシュッといきますね。

今回は友だちが火器を3台も持って来ていたので、僕のガスバーナーと合わせて4台で調理できます。もっともスノーピークの焚き火台は調理には使わずに、焚き火専用という贅沢さ。キャンプにはやっぱり焚き火がないとダメだと彼はいいます。さすが元探検部員、こだわりが半端じゃない。
二人でかんたんな料理をつくっているうちに日は暮れてきて、いよいよ焚き火台の出番です。
ちなみにこの焚き火台は炭や木材を中に入れて着火すると、うまい具合に空気がまわっていい感じに燃えてくれます。それでいて地面を傷めないのもいい。折り畳むと薄い板状になるので持ち運びも便利で、まさにキャンプツーリングに打ってつけです。ほしいなあ。



火を見ていると、原始時代の人間のDNAが自分の中にもあるのか、なにか気が遠くなるような不思議な感覚におそわれます。野生の心が目覚めるというか。
まあ、いまタイムスリップしてその時代にいったなら、僕たちのような軟弱な肉体では生きのびることはできないでしょうが、だからこそすこし謙虚な気持ちにもなるし、ふだんあまり意識しない「生きる」ということを真摯に考えることもできるわけです。焚き火は人の心を素直にしてくれます。

木材が尽きたところで今夜の焚き火はおわり。あとはそれぞれのテントに潜り込んで眠るだけです。