Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

天啓または呪縛からの解放

2010年07月31日 | Camera


今年の5月末に得た天啓とは「デジタルでも写真は撮れるよ」という写真の神様からのお告げであった。
フィルムにこそ真の写真が写るとか、シリアスな作品はフィルムで撮らねばならないとか、フィルムにはデジタルでは写せない何かが写る、などという思いこみがあったことは否めない。
いや、いまでもそういう思いは捨てきれないのだけど。

長年にわたって撮ってきたモノクロネガのファイルがロフトの棚に並んでいるのを見ると、そう簡単には捨てきれないだろう。
そこには自分の視覚的な記憶が蓄積されているのだから。
でも神様はそんなわたしの気持ちもよくわかっていて、「デジタルで写真を撮れ」とは言わない。
 どっちでも好きな方で撮ればいいけど、デジタルでも撮ってみれば?
これで銀塩という呪縛からわたしは解放された。

神様はさらにつづけてこういった。
 仕事も、やりたいことをやれば?
30歳代で一度リセットしたはずなのに、気がついたらいろんなシガラミがまとわりついている。
仕事でお付き合いしてる人たちはわたしのことを誤解している。
わたしは金儲けに興味はない。
あるのは自分の作品づくりだけで、それをつづけるために金が必要なだけだ。

神様の声にしたがって、4年ほどやっていたある仕事にピリオドを打った。
店主は「寂しくなりますね。また顔を見せてくださいね」などと名残惜しそうであったが、わたしの本心は小躍りしそうなくらい嬉々としていた。
かえり道、夕立に遭いスーツとお気に入りのネクタイがずぶ濡れになったけど、まさにシガラミを洗い流すのに恵みの雨であった。
イヤフォンの中で佐野元春がわたしにエールを贈っている。
 風向きを変えろ individualist!

インセプションとチャミスルのあと味

2010年07月30日 | Life


フィットネスジムへ行く。
ここではわたしよりも高齢の人たちが活きいきと楽しそうに運動している。
みんなどうしてこんなに運動好きなんだろう。
このままつづけていれば、わたしも活きいきできるのかしらん。
60分で約9キロ走る。
あのマシンの表示ってホントに正確なのか。
ロードを走ってるスピード感と明らかにちがう。
マシンのまえに大きな扇風機でも置けば、同じ感じになるかもしれない。

ジムを出て「インセプション」を観る。
Aくんがいうほど訳のわからない映画ではなかった。
というか、はじめからさいごまでスッキリと筋が通っていて、なにも意味不明なところはない。
むしろ予定調和すぎて、2時間半は少し長く感じた。
娯楽映画としてはA級だが、観終わったあとなにも残らないのがハリウッド映画らしい。



妻と近所にできた韓国料理店へ呑みに行く。
焼肉とニンニク揚げを食いながらチャミスルという韓国の焼酎を呑む。
日本ではジンロが有名だが、本国ではこっちの方がよく呑まれているとか。
そういえば韓流ドラマのなかで、小さなグラスでクイッと呑んでるあれか。
呑み口が爽やかで、ジンロよりも少し甘くて呑みやすい。
だが調子にのって呑んでいるとえらいことになる。

M8は京都がよく似合う

2010年07月29日 | Camera


京都市立美術館で開催中のJPS展を見に行く。
残念ながら新しいイメージとは出会わなかった。
とくに会員の写真はつまらない。
この人たちは長いこと同じテーマを撮っているので、そつなく巧くまとまっているが、なんだか輝きがない。
見る者の心を動かす写真を撮るのがいかに難しいかを痛感する。

JPS展を見おわって雨の中を清水寺へ向かう。
産寧坂を上がるのは何年ぶりか。
それにしても外国人観光客の多いこと。
修学旅行生がいないので、なぜかほっとする。
日本の中高生たちは集団になるとモラルがおそろしく低下するので近寄りたくない。
それを許している大人が悪いのだけど。



M8の使い心地はいい。
ファームアップのおかげでシャッターの分離チャージが可能になり、小さな「コツッ」というシャッター音だけしか聞こえない。
もっともM3の音を知っている者には、このシャッター音はあまりいい音とはいえないが。
それよりもこのカメラの持つテンポが気に入っている。
おもしろい被写体を見つけたら素早くピントを合わせて、あれこれ迷わずにパッパッと撮る。
すべてRAW撮りなので、露出は絞り優先のAEを使い、多少のオーバー・アンダーは気にしない。
そしてボディサイズがコンパクトなおかげで、人にレンズを向けても意外に警戒されない。
「ああ、写真好きのカメラオヤジか」くらいにしか見えないのがよい。
ふつうの人にはあの赤い紋所なんて目に入らないのである。



はじめて音羽の滝の水を飲む。
長寿、恋愛、学業にご利益があるそうだが、よくばって3つとも飲むと効かないそうだ。
わたしは当然「学業」の成就を願う。
この場合の学業とは「作品づくり」と拡大解釈してもらえるか。

ニコンのお買いものバッグをゲット

2010年07月27日 | Life


近写連のプロ機材ショーへ行く。
カメラメーカーや大型ストロボのメーカーのほか、プリンターやいろんな関連機器をつくる会社、それに印刷会社やアルバム会社などが狭い会場にひしめきあっている。
だが意外に客足は少ない。
T写真館のNさんに付いて世話になっている印刷会社の人たちにあいさつして回る。

ひととおり回ったあとニコンのブースへ行く。
わたしはD300を使っているがこのカメラは本当にいいね、とさんざん褒めちぎっておもむろに切り出す。
 この夏にD400は出ますか?
担当者は苦笑いしながら「いやー、この夏には出ませんよ」という。
 それじゃあ、やっぱり年末まで待たされるのかな?
すると「年末にはなにか動きがあるかも知れませんねえ」といった。
そうか、なにか動きがあるのか。
いろいろ話したあと、どっさりとカタログの入った布製のバッグをもらう。
カタログはほとんど見たものばかりだが、このバッグは買いものに使えそうだ。

M8 対 D300 ガチンコ対決

2010年07月26日 | Camera


M8にズミクロン50ミリF2を付けてブツ撮りをしてみた。
対抗馬はニコンD300+17-55ミリF2.8。
ISO160、絞りF8半、シャッタースピード1/60秒、WBはグレーカード写しこみによるマニュアル設定
ライカはAかBか。(画像をクリックするとピクセル100パーセントになります)

A

  拡大画像   ノートリミング

B

  拡大画像   ノートリミング

じつはM型ライカはブツ撮りに不向きなカメラだ。
レンジファインダーでの近接撮影は視差が大きいし、そもそもレンズの最短撮影距離が70センチだから。
被写体がある程度大きければ画面に大きく入るが、ピーマンのような小さなものは最短まで寄っても上のノートリ画像で精一杯である。
これでは写真にならない。
しかたないので小さく写してトリミングしてみたが、はたしてM8+ズミクロンの描写はすばらしかった。

答えはBがライカ。
Aの方が色鮮やかだし、コントラストが付いてカッコよく見えるが、じっさいの見た目に忠実なのはBだ。
ピーマンとニンジンの萎びた質感をうまく再現している。
シャープさにおいてはどちらもよく写っている。
またバック紙の色を見ると、Aは少しマゼンタがかっているのに対し、Bはほんの少しレッドがかっている。
つまりマニュアルでのホワイトバランスの正確さについてはほぼ互角で、これはRAW現像時に補正することでニュートラルな色を出せるだろう。
オートホワイトバランスはまた次回。

ふしぎなのは同じ露出で撮っているのにAの方が0.5EVほどアンダーに見えること。
あえて理由をつければ、Bのズミクロン50ミリはたった6枚なのに対し、Aの17-55ミリは14枚ものレンズが使われているので、いくらコーティングに優れたニッコールでも抜けのよさはズミクロンには敵わないということか。
この写りだけでどちらが優れているとは判定できないが、それぞれの傾向はわかった。
M8でお寺とか古い建造物を撮れば、きっとステキな写真ができると思う。