Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

走ることで見えてくるもの

2012年11月26日 | Life
フルマラソンを完走して、走ることの意味をあらためて考えている。

10キロくらいはなんとか走れても、42.195キロとなると、なかなか根性だけでは走れるものじゃない。
それなりに練習して臨まないと膝や腰のケガにつながる。
その練習時間をつくるには、仕事のやり方や生活のリズムを変えなければ無理だと思う。
わたしはこの間、早寝早起きの習慣が身についた。

あたりまえだけど、みんな自分のもっている時間は同じ。なにかを得ようとすれば、べつのなにかを捨てなければならない。
わたしの場合、自由な時間を得るために収入(つまりお金)を捨てている。
友だちと飲みにいくこともほとんどないので、人間関係も捨てているのかもしれない。
大げさな話に聞こえるかもしれないが、わたしにとってフルマラソンを走るということはそういうことだ。



お金や人間関係を捨ててまで一人で走る意味はなにか。
どこかの寺の修行僧めいてくるけど(毎日山を何10キロも走る修行をTVで見たことがある)、「境地」にたどり着きたいという思いがある。
そこがどこなのか、それがなんなのか、今はまだわからないし、見えてもこない。
だけど案外、写真を撮りつづけてたどり着く場所と同じところなのかもしれない。そんな気がする。
べつな言い方をすれば、写真を撮るために走っている、と言えなくもない。
理屈になってないけど、走っていればなにかべつの「風景」が見えてくるんじゃないか。
早くそういうところに行きたい。

年ごろ思ひつること果たしはべりぬ

2012年11月25日 | Life
5時まえに起床。
昨夜つくっておいた梅干し雑炊をどんぶり一杯たべる。
コーヒーを飲みながら、FBの投稿記事を読む。ついでに書き込みも。
6時に愛犬アルタと散歩。
いつもと変わらない日曜の朝だ。
でも、あと3時間たらずで非日常がはじまる。

7時に家を出て、最寄りの駅までゆっくりと走る。
森ノ宮駅に着くと会場に向かうランナーがあふれかえっている。
荷物を預け、スタート位置に着く。大阪城が朝日をあびて美しい。
9時、号砲。

以下、5キロごとのラップタイム。
 5キロ 30'59"
 10キロ 28'54"
 15キロ 28'37"
 20キロ 28'14"
 25キロ 31'46"
 30キロ 34'57"
 35キロ 40'21"
 40キロ 41'06"
 ゴール 15'16"

ハーフまでは調子よく走れていたが、それ以降、スタミナ切れで急速にタイムが落ちている。
32キロ地点で「まだ10キロもあるのか」と思ったとたん、足が動かなくなった。
500メートルほど歩くと、いろんな食べ物を配っているところが出てきたので、お新香巻きやキューリなどをいただく。
それを食べるとまた元気が出てきたので走りだす。といっても歩くより少し速い程度のスピードだが。
なんとか37キロ地点までたどり着いたが、南港大橋を目のまえにしてもう走れなくなった。
死にものぐるいで坂を歩いて登り、下り坂を利用してまた走りはじめる。
一歩踏み出すごとに全身に激痛がはしる。
さいごの2~3キロはこの苦しさから早く開放されることだけを考えて走った。
ゴールの時計は5時間と1分くらいだった。
スタートまでのロスタイムを引いた自分の時計では、4時間40分12秒。長かったー。



20年ぶりにフルマラソンを走ったが、よくゴールできたと思う。
4年間の地道な練習が実を結んだと考えると、きょうの完走は感慨ひとしおである。
ホントはもうちょっと速く走りたかったけど、それはつぎの目標に。
完走証のメダルをもらい、Qちゃんみたいにかじってみる。



応援に来てくれた妻と天王寺で祝杯をあげる。

ランナー受付にいく

2012年11月23日 | Life
いよいよ大阪マラソンが明後日に迫った。
昼すぎまでJ保育所の運動会の写真を袋詰めして、それからインテックス大阪へランナー受付にいく。
コスモスクエア駅に着くと同じような人たちがぞろぞろと歩いている。
もう受付を済ませてこっちに向かって帰ってくる人たちもいる。すごい人数だ。

会場にはすでに特設のステージがつくられていて、ここでいろんなイベントが行われてるようだ。
当日はここで表彰式がある。
さらに奥へすすむと受付会場があり、入口で本人確認のために免許証を見せて中に入る。
受付証兼誓約書を提出し、ゼッケンと計測チップ、大会要項などをもらう。



受付を終え帰ろうと思ったが、場内は一方通行でなかなか出口が見つからない。
どんどん奥へ誘導されて入っていくと、大会スポンサーのブースが並んでいてあの手この手で参加者を誘いこむ。
さすがに大きな大会だなと実感したが、わたしは人の多さに疲れてしまった。
脇目も振らずに出口へ向かう。



あさっての大阪の天気は晴れ。気温は15度くらいまで上がるらしい。
ただスタートの1時間くらいまえからスタート位置に並ばねばならないので、ウォーミングアップしたところで身体は冷えきってしまうだろう。防寒着を着たまま走ることもできないし。
ま、はじめの5キロはウォーミングアップのつもりでゆっくり走ろうと思う。
さあ、どんな風景が見れるか、わくわくしてきたぞ。

大阪マラソン公式ホームページはこちら
「コースムービー」を見れば、42.195キロを走った気分が味わえます。

みなまで語らぬ

2012年11月20日 | Life
今週はアルバムの撮影でH大学へ通っている。
きょう撮影の切れ間に、ある学生が近づいてきて、いっしょに撮影しているIカメラマンのカメラをじろじろと見てきた。
Iさんが「カメラに興味があるの?」と声をかけると、嬉しそうに頷き、カメラの話をしだした。
そしてついには自分の写真を見てほしいといってポケットアルバムを差し出してきた。

わたしは見るとはなしにそれを見ていたら、のっけから「空」の写真。あーっ、これはヤバい。
雲とか夕焼けとか夕日とかを撮っている。
さらにページをめくると町の夜景やら花の写真が出てきた。
そのつぎは猫。さいごには友達らしき人物の顔アップの写真が出てくる。

はっきりいうと、じつに退屈でどこにでもありそうな写真ばかり。
彼が「なにか感想を聞かせてください」というので、わたしは非常に困ってしまった。
いうべきことが思い浮かばないので、わたしはこういった。
「こんなにいろいろ撮れるのなら、一度展覧会でもしてみたら?」
すると彼は「ありがとうございます」と目を輝かして喜んだ様子。
ああ、完全に誤解している。

みなまで語らぬということは、芸術の世界のみならず、大人の付き合いではよくあることだ。
とくにその人の才能のあるなしについて、他人が本人に面と向かっていうことは、ほとんどあり得ない。
その学生はまだ20歳そこそこなので、どうやらわたしの本意が伝わらなかったようだ。
ま、べつに彼の写真について正しく評価して指導する義務などわたしにはないのだから、本人さんがどう捉えようが誤解しようが知ったこっちゃないが。
それに本当にやる気があるなら、だれになにをいわれようと続けていくだろうし、そうでないとプロにはなれないと思う。
趣味で写真を撮るのと、仕事として撮るのとはまったく次元のちがうことなのである。

となりで黙って見ていたIさんは、彼が帰ったあとこういった。
「ああいうマガイモノの写真を一通り撮ったあとに、さあ、どうするかってことですね」
Iさんもよくわかっていらっしゃる方だ。

V2の第一印象

2012年11月17日 | Camera
京都のある大学へ学祭の撮影にいく。
一日中、雨のなか野外ステージを撮る。途中、校内展示や軽音の屋内ライブなども撮る。
17時すぎにすべてのプログラムが終了すると、測ったように雨がやむ。

帰りにヨドバシカメラでニコン1 V2を触る。
写真で見るより実物の方がカワイイ。
取って付けたような形に見えたグリップ部も、手にするとなんの違和感もなく、むしろ握りやすい優れたデザインに感じられた。
きっとブレ防止にも役立つだろう。

それから電源スイッチが上位機種に似せてシャッターボタンの外周に配されたのは好印象である。
またモードダイヤルとコマンドダイヤルがカメラ上面に付いたのも非常に操作しやすくていい。
なぜV1もこうしなかったのか、ふしぎなくらいだ。

スイッチをONにしてシャッターボタンを半押しすると、まず驚くのはオートフォーカスの速さだ。
V1もけっこう速いけど、それよりもまだ速くなっている感じ。
デモ機は多点測距になっていたが、半押しでなんの迷いもなくスッと瞬時にピントが合う。気持ちがいい。
こいつでスナップ撮影すれば決定的瞬間をのがすことはないだろう。

一つ気になったのは、ファインダーを覗くと画像がぐらぐらと揺れることだ。
手ブレ補正のようなゆらゆらした揺れ方ではなく、もっと小刻みにぶるぶるとヘンな揺れ方をする。
V1にはなかった現象で、デモ機だけの不具合なのか、それともカメラの設定によるものなのか。ちょっと触っただけではわからない。
妙なことに、半押ししてピントを合わせるとその揺れはぴたりと収まる。
カメラはファインダーが命なので、これではお話にならない。

余談だが、富士フィルムのX-E1のファインダーも同じように気になる動作をする。
ピントを合わせた瞬間にカクッとフリーズしたような静止画になるのだ。
時間にしたら0.5秒とか0.○秒くらいの一瞬なのだろうが、これが気持ちわるい。
ニコンも富士もEVFはあともう少しで実用になる。