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Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

ふしぎな水中カメラ

2016年09月08日 | Camera
去年の10月にソニーから卒業したわたしであるが、ふだんの記録用に使う小さなカメラがほしくなり、じつはリコーの「WG-30W」というカメラをこっそりと買っていた。
このカメラは水深12メートルまでの防水機能があり、ちょっとした水中カメラとして使える。また顕微鏡モードという機能があって、人間の目で見えないような小さなものに近づけて、超マクロ撮影ができるおもしろいカメラだ。



わくわくして買ったWG-30Wであるが、画質はコンデジとしては標準的で、ふだん使いには問題はない。だけど、シャッターボタンの感触がプアーすぎて、どうも使いにくい。防水機能を高めるためにあらゆる稼働部にシーリングしてあるのが裏目に出てしまったか。
一度ケチのついてしまった人間関係は修復できないように、このカメラに対する愛情はもう完全に冷めてしまった。結局、114枚撮っただけで元箱にていねいに入れて、そのまま1年近く放置していた。

WG-30Wはすでに生産が終了していて、WG-40とWG-5という後継機種が出ている。このまま放置していてもどんどん古くなっていくだけなので、オークションで売ってしまうことにした。で、今月のはじめに出品し、落札されるのを待った。
昨夜、修学旅行から帰ってきてオークションを見てみると、なんと高値で売れているではないか。
価格コムでしらべてみると、わたしが買った去年の10月が底値で、それ以降どんどん値上がりして1.5倍くらいになっている。結局オークションでは買った値段よりも高く売れてしまった。こんなことってあるんだ。

←顕微鏡モードで撮った手のひら

てなわけで、これは売れたお金であたらしいカメラを買えという神さまの思し召しか? いやいや、フィルムと印画紙を買います。

APS対決 D500 VS D5300

2016年09月01日 | Camera
オークションにあるカメラを出品するために、物撮り用のライトを組む。グレーのバック紙の上にカメラを置いて、左から傘バン1灯、右は白レフ板で受けるだけ。こんなかんたんなライティングでも、しっかりピントを合わせて絞り込めば、そこそこきれいな商品写真になる。
ついでにD500とD5300の写りにどれくらいの差があるのか、べつのカメラを写してくらべてみた。



レンズはシグマ17-70mmF2.8-4(テレ端使用)で、露出はISO160・絞りF9・シャッタースピード1/60。
ピクチャースタイルはどちらもスタンダードで、アクティブD-ライティング(白とび黒つぶれ軽減)はどちらもオートなのに、D5300の方がやや軟調に見える。画像処理エンジンのちがいか。メリハリの効いたD500の画の方が、こういう金属製のものはカッコよく見える。やわらかい布や人物だとまたちがうかもしれない。
ホワイトバランスはオートなので、正確な色味の判定はできないが、それでもD500の方が色かぶりなく、いい感じ。

これだけ写ればD500でも物撮りの仕事は十分できる。フルサイズ機より被写界深度(ピントの合う範囲)が深いので、物撮りにはむしろAPS-C機の方が有利かも。大したカメラです。

写真はレンズで決まるのではない

2016年08月28日 | Camera
フィルムカメラ時代には「写真はレンズで決まる」といわれていた。
すなわちカメラ本体はフィルムの入った暗箱であって、画像を産み出すのはレンズの性能や特性によるものだということである。
デジカメ時代になってもレンズのはたらきは変わらないのだけれど、デジカメ本体のする仕事の比重がレンズよりも重くなってきたように思う。おなじレンズであっても、使うデジカメによって出てくる画がずいぶん変わる。
そのことをニコンD500はあらためて教えてくれた。D300からD400をすっ飛ばした理由が、その格段に進歩した画からもわかるのだ。



ピクセル等倍

上の画像はD500にシグマ17-70mmF2.8-4を付けて撮っている。(ISO100・絞りF8オート・JPEG撮って出し)
おどろくほどの画ではないように見えるが、ピクセル等倍にして見るとけっこう解像している。およそAPS-C機とは思えないようなキレのよさなのだ。しかもD500は画素数が2000万画素で、スペック的には落ちているのに。



こちらは18-200mmF3.5-5.6で撮った画像。(ISO6400・絞りF4.2(左)F5.6(右)いずれもオート・JPEG撮って出し)
ノイズの少なさは特筆もの。シャッタースピードはどちらも1/20秒で切っているが、手ブレがほとんど見られない。色味はニコンらしく赤っぽいがにごりは感じられない。

すでに仕事で使いはじめているが、まだまだこのカメラのポテンシャルは引き出せていないと思う。きっと運動会の撮影で本当の力を見せてくれるだろう。実践に即したレビューはしばらくつづく。

丸目のプライド

2016年08月22日 | Camera
たいくつな夏もそろそろおわり。ようやく仕事ができるのでワクワクしている。
というのはウソで、ホントはあしたから仕事だと思うと気が重い。ずっと夏休みがつづいてくれたらなあと思う。

まず来月はじめにR中学校の修学旅行で信州へいく。一学年7クラスもある大きな学校なので、集合写真を撮るだけでも時間がかかる。食事のシーンなんか、全員撮りきるまでに食べおわる人も出てくるかもしれない。本当はもう一人カメラマンを雇って、二人で撮ればいいのであるが、経費のことを考えるとそうもいかない。わたし一人でなんとかがんばるしかないのである。

修学旅行につづいて、体育大会や音楽会、文化祭など行事が目白押しで、その合間にクラブや個人写真なども撮っていくので、とにかく2学期は忙しい。わたしの場合、この9月から12月の4ヶ月弱で1年分を稼いでいるような気さえする。



さて、繁忙期を目前にしてテンションを上げていくためには、やはりあたらしいカメラを買うしかないだろう。修学旅行の経費で二人分も捻出することはできなくても、カメラを買うお金はあるのである。(不正な経理をしてるわけではありません。これは気持ちの問題です)
で、あたらしく買ったカメラというのは、ファインダーのアイピースが「丸目」のモデル。これだけでピンときた人はなかなかのニコン通です!



はい、いわずと知れたD5ジュニアこと「D500」である。
このカメラはいい。とてもいい。いままで手にしたカメラ(仕事用)のなかで一番いい。まあ、2年もすればまたあたらしいモデルが出てくるであろうが、当面このD500で気持ちよく仕事ができそうだ。

なにがそんなにいいのかというと、カメラを手にしてシャッターを切ってみればわかる。ミラーショックがほとんどない。失敗写真の原因の多くが手ブレであることを考えると、このショックの少なさはとてもありがたい。
そしてファインダー像の消失時間が非常に短い。さすがにD5ゆずりのシャッター機構を使っているだけのことはある。ニコンのウェブサイトでその説明を読んでも、ほとんど意味はわからないが、とにかくファインダー像がクリアで、撮影していて気持ちがいいのである。

ほかにもいろいろと便利な機能(153点AF、秒間10コマ、タッチパネル&チルト式モニタ、Bluetooth搭載、4K動画など)があるが、写真を撮る道具として見たとき、カメラと自分との接点であるファインダーの善し悪しがとても大切だ。ニコンの上位機種はそこにプライドをかけてつくっている。その象徴が丸目のアイピースなのである。



蛇足ながら、メイン機として使っているD800とこのD500とは、ボタンやダイヤルの配置がよく似ていて、また操作系もほぼ同じだから、同時に使っても混乱しない。これも美点のひとつ。さらにISOボタンが右手側に付いたので、露出を合わせるのが非常にやりやすくなった。かゆいところに手が届くような設計がすばらしい。

三つ目ヘソ吉のひみつ

2016年08月03日 | Camera
今回の台湾旅行で使ったカメラは「ライカM5」1台。レンズは「ノクトン35ミリF1.4」と「ズミクロン50ミリF2」だけだ。50ミリの方が出番が多かったかな。なんか原点回帰のような気分である。



わたしのM5は1972年に製造されたクロームモデルで、ストラップを通すラグが2カ所のタイプ。ライカで唯一タテ吊りのモデル(CLもタテ吊りだが、わたしはCLをライカとは認めていない)である。後期モデルにタテにもヨコにも吊れる3ラグタイプがあるけど、あれは好きじゃない。M5はタテ吊りでクロームモデルと決まっているのである。

5日間でけっこういろんなところへ行ったが、観光客の使っているカメラはほとんどまちがいなくデジカメか、もしくはスマートフォンであった。比率でいうとデジカメ4:スマホ6くらいに感じた。デジカメの内訳は一眼レフ2:ミラーレス一眼3:コンデジ5という感じか。
台数を数えていたわけじゃないので、だいたいの印象であるが、まあ大きく外れてはいないと思う。
そんな状況で首からフィルムカメラをぶら提げている人間は皆無で、もしかすると「あの大きな目玉のような物体はなに?」「新型のカメラかしら?」などと密かに注目されていたのかもしれぬ。

ヘソのちょっと上に3つめの目玉(レンズ)をぶら提げている姿を見て、いっしょに行ったPさんが「三つ目ヘソ吉」と命名した。ヘソ吉はいかがなものかと思うけど、三つ目は「見つめる」や「秘密の眼」という意味にもとれるから、なかなかいい。うまいこというもんだ。
さて、三つめの眼でどんな光景をゲットできたことやら。