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造反選挙区に小池環境相 自民が対抗馬第1弾

2005年08月10日 | 政治
自民党は9日、郵政民営化関連法案に反対した亀井派の小林興起前衆院議員が出馬する衆院東京10区に、小池百合子環境相(比例近畿ブロック)を公認候補として擁立する方針を固めた。自民党は小林氏ら反対者37人全員を非公認とする方針を決定。小泉純一郎首相は非公認組の選挙区すべてに対抗馬を立てるよう指示しており、小池氏擁立は第1弾といえる。
一方、反対派37人がそろって参加する形の新党構想は、「倒閣運動に加わったわけではない」との異論や、地元の自民党都道府県連や支持団体の支援を受けやすくするには新党よりも無所属で出馬した方が有利だとの声が続出したため、断念せざるを得ない状況になった。
小池氏の東京10区転出は、複数の自民党幹部が「執行部として要請し、本人も基本的に了承した」などと明らかにした。小池氏は地元・兵庫6区の後援会関係者らと最終調整中という。 →情報源

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…自民党というよりは小泉首相のやる気(普通に『やる気』というか最近はむしろ『殺る気』というか…)に比べ、自民党造反組みの頼りなさが気になります。どうしても、郵政民営化賛成の旗頭である小泉首相と、反対派で否決のもととなった自民党造反組と、比較して見ることが多いわけですけども…小泉首相が解散の翻意を迫った森元首相に対して「殺されてもいいぐらいの気構えだ」と信念を貫く構えを見せたのに対して、反対派は妙に甘いというか、腰が据わっていないというか。
昨日今日言い出したならさておき、相当昔から郵政民営化を主張し、推し進めていた小泉さんを自民党総裁として仰ぐことを決めておきながら、土壇場で翻し、郵政民営化をつぶす。いうなれば、正面きって喧嘩を売っているわけですから、党の公認が得られないのどうの、とめそめそしているほうがおかしいと思うのです。信念をもって主張したものを、信念をもって反対し、ガチでぶつかりあったはずですから、今になって「そんなつもりじゃなかった」と言い訳をするのは大変に見苦しく映ります。採決前に離党して、個人としてどうしても賛成するわけにはいかない、というのなら、まだ「ああ、この人はちゃんと考えて反対しているんだな」と思えるんですけど。「いずれ自民党に戻りたいから、新党ではなく無所属で行く」とか言っているのを聞くと、本気でこいつら世の中舐めているんだな、と思ってしまいます。
小泉首相は自民党をぶっ潰す、と宣言して、その通り派閥政治が壊滅的になってきているようですが…郵政民営化に反対しても拾ってくれる、と考えていた議員の方々は、そのあたりを見極め損ねたんでしょうかね。とりあえず、表立って反対しても「まぁまぁ」と肩を叩かれ、裏でいろいろ握らせてくれる…そんな政治が変わってきているのだとすれば、それはすごく良いことだと思うんですけどね。