今日もビデオの感想。結論から先に言ってしまいますが、本当に悪趣味な映画です。
んで、この映画はテレビでも宣伝してた記憶があります。なんでも予知能力を持つ女子学生の周りで起こる恐怖。予知能力が念写された写真を手にして悲劇を防ごうと奔走する主人公は惨劇に巻き込まれていく。
しかし、よーく見てると「彼女の行くところ不幸あり」というか「惨劇を巻き起こす主人公」「友を地獄に突き落とす主人公」にみえてしかたがない。正にデスノートも真っ青な「死神女」なのです。ラストシーンなど惨劇の「大団円」というか、水戸黄門並の「予定通り」な惨劇に観客も納得(笑)。
どうも日本人とアメリカ人では恐怖映画の作り方が根本から違うというか。日本なら「彼女の記憶の底に原因がある」とか「これは何の呪いなんだろう、呪いを解く方法は?」みたいな感じで謎解きが主体になると思うのです‥結果は煮え切らない結末が多いんですがね。
逆にアメリカだと原因などどーでもよくて、「どう残虐に殺されるか」に興味が集まってる。しかも主人公が惨劇のトリガーになってる‥悲惨だ。
当然「殺され方」はこの映画の最大の見せ場です(つくづく救いようのない映画)。といっても、最近のスパゲッティイ映画に見慣れた観客はちょっとやそっとでは驚かないでしょう。それでもひとつだけホームセンターの惨劇はショッキングでした。何しろ最初にこれ見よがしに凶器が出てきて「あぁこれで誰かが殺される」と想像できるんですが、解っていても凄惨なシーンは眼を背けたくなる。顔面磔刑なんてよく思いついたものだ。
「悪趣味の極み」みたいな映画なんで見終えた後味の悪さは一級です。「もう一度見るならエイリアン対アバターとどっちが良い?」と聞かれたら(どっちも見たくないけど)、エイリアン対アバターの脳天気なお馬鹿映画にします。
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