むむむ、買ってしまいました。シャープの電子ノート。自分は字が下手だから躊躇してたんですが、物欲に負けてしまいました。
シャープといえば電子手帳ザウルス!当時、新し物好きサラリーマンから支持を得たジャパンオリジナルPDA。そして最大の売りがアップルと共同開発した「手書き認識」※アップルはニュートンに搭載。そう考えるとザウルスとニュートンは兄弟機みたいね。
当時PDAで一番のネックが入力をどうするか。シャープの出した答えが「所定の場所に付属のペンで書き込めば手帳が漢字変換までやりましょう」というもの。
1993年当時、パソコンは限られた一部の人間しか使わないものでキーボードなど触ったこともないし触りたくもないというのが本音なお父さんにも「これなら使える」となったわけ。
しかしやがてカラー画面、カメラ機能、更に通信やマルチメディア機能が追加されるにつれ、大きく重く操作は複雑になるうえにバッテリーが持たなくなり、本来の「手帳」という方向性が失われ、お父さんの秘密兵器からガジェットおたくのオモチャになり消えてゆきました。
だいたいさぁ、通信するための手順などサラリーマンお父さんには面倒くさくてやれるわけないじゃないですか。だいいちキーボードを使わなくて清むからザウルスを選んだんですよ。
さて、当時ザウルスの機能のひとつに「手書きメモ」というのがありました。これは画面に書いた手書き文字をそのまま保存するというもの。手書き認識からの派生的オマケですね。
初代ザウルスから30年の時を経て復活したのは「手帳」ではなく「ノート」。機能的には「手書きメモ」のみ搭載。何と当初「おまけ」的な立ち位置だった機能が生き残った、さしずめ会社なら社長以下正社員が全員交代・解雇され、バイト君が残っちゃった感じです。
単機能に徹したおかげで使い勝手は非常に良いです。何といってもパソコンにある「保存」という作業がないのが良い。書き込んだものがそのまま保存される、紙のメモと同じ感覚。
また主流のパッドが静電式なのに対しこちらは感圧式。だから画面に手が触れても問題ない。使うと解るけどメモを取る際画面に手を載せても大丈夫だから安定して書ける、この差は大きい。
バッテリーは充電式。モノクロ画面なら一次電池にして欲しいことろですが、普通に使って1ヶ月以上充電不要というポメラと同等のタフネスさなので問題なし。
液晶が暗いとかアンドゥができないなど、まだまだ改良点も多いですが正直「よく2代目がでたな」という気持ち。だって初代が出たとき後継モデルが出ることはないだろうと思ってましたから。
感圧式なので購入して最初に行うのは保護シートの貼り付けです。これは100均でパッド用のを購入し、カットして使用。何と1シートから4枚取れるので1枚あたり25円でした。