普通の日々

ごく普通の日々の事

段階を踏まなかった結果

2013-07-04 22:08:41 | ニュース関連
エジプト:軍がクーデター モルシ大統領の権限剥奪 (毎日新聞)
【2011年の民主化要求運動「アラブの春」でムバラク独裁政権が崩壊した後、初めて民主選挙で選ばれたモルシ政権は、軍のクーデターによって、発足後わずか1年で崩壊した】
エジプト:アラブの春に冷水 民主化は振り出しに (毎日新聞)
【11年1月にベンアリ独裁政権を崩壊させ、「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアだが、革命後2年を過ぎても憲法制定に至らず、エジプト同様にイスラム政党が主導権を握る現政権への不満も根強い。今年2月には与党のイスラム系政党アンナハダに対する抗議デモが激化し、首相の交代に追い込まれた。増税など財政改革に取り組み、アラブの春の中でも「優等生」とみられるチュニジアだけに、エジプト混乱の影響が懸念される】
 ムバラクを引き摺り下ろして政権を変えたからといって、それまでの諸問題が何もかもが一気に好転する訳じゃない。準備も無くとそうしたら、逆に安定するまでの時間が更に必要になりかねない。なのに、感情に任せてさっさとムバラク政権を倒してしまった。何もかも急ぎ過ぎるとこうなるという見本みたいなものですよね、これ。
 民衆の要求を出来るだけ受け入れさせつつ、当面の間ムバラク政権に実務を担当させて治安や経済を安定させ、その間に次の政権を担う能力を持った連中を集めて準備させる。そうやって時間を掛けて政権交代を実現すべきだった訳です。能力の無い連中に政権運営なんて無理なんだし、宗教系と非宗教系で政策の摺り合わせをしておく必要もあったんですから。それが出来なかった時点でこの事態は容易に想定出来たという気がしますよ。