最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●おしゃべり

2009-02-20 06:39:38 | Weblog


●おしゃべりな女性

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どこの世界にも、おしゃべりな女性と
いうのはいる。

間断なく、しゃべる。
つぎつぎとしゃべる。
しゃべらなければならないといったふうに、しゃべる。
ペチャペチャ、ペチャペチャ……と。

たまたま今、私はバスの中にいる。
そのうしろの席の女性が、そうだ。
少し前、「もう少し小さい声で話していただけませんか」と
頼んだばかり。
しかし効果は、一時的。
またまたもとの声で、しゃべり始めた。

カラカラ、ケラケラ、カラカラ、ケラケラ……と。

携帯電話は禁止しているのに、おしゃべりは野放し。
この大矛盾を、いったい、どう解釈したらよいのか。

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●女性のおしゃべり

言語中枢は、左脳にあるとされる。
しかし最近の研究によれば、女性のばあい、右脳にもそれがあるらしい。
だから女性は、よくしゃべる……ということになる。

しかしこんな気になる事実もある。

ADHD児というと、男児に多いとされる。
出現率は5%と言われているが、程度の差もあり、実際にはもっと多い。
が、女児にも、いないわけではない。
ただ少し、症状がちがう。
チョコチョコと落ち着きなく動き回ることもあるが、多弁性が、その特徴。
このタイプの女児は、(男児もよくしゃべるが)、とにかくよくしゃべる。
強く注意しても、1~2分も、もたない。

これはある中学生(中2・女子)とした会話だが、こんなふうになる。

私「少しだまっていてくれない」
中「だまっていればいいの?」
私「だから、口を閉じてくれない?」
中「口を閉じたら、苦しいもん」
私「だから、何も言わなくていい」

中「何も言わなくていいの?」
私「静かに……」
中「だって、質問なんかは、どうするの?」
私「だから、そのときは、そのとき」
中「わからないときは、どうするの?」と。

こういう意味のない会話が、いつまでもつづく。

●おしゃべりの特徴

(1) 口先だけで、ペチャペチャとしゃべる。
(2) しゃべり慣れているのか、口の筋肉をほとんど使わない。
(3) 話題がつぎつぎと変わる。
(4) 考えてからしゃべるというよりは、脳に飛来した情報を音声にしている。
(5) 会話の内容が、浅い。
(6) しゃべっている間は、軽い興奮状態になる。
(7) 視線が定まらず、どこかフワフワした状態になる。しゃべっていないときは、
かえって視線が固定する。じっと凝視したようになり、目の生彩が消える。

よくしゃべる人は、(子どももそうだが……)、一見、利発に見える。
しかしそう見えるだけ。
中には、行動をそのまま言葉にする子どももいる。

子「あっ、鉛筆が落ちた……私、鉛筆を拾う……手が届かない……鉛筆が取れない
……鉛筆が取れた……これが鉛筆……」と。

こうした会話は、(会話ではないが)、そのつど注意して抑える。
が、しかし実際には、脳の機能の問題がからんでいるだけに、なおらない。

●うしろの席の女性

さてうしろの席の女性。
この30分ほどの間だけでも、話題が、無数に変化した。
順に話題を、ここに記録してみる。

★ リストラで、○○さんの嫁さんが仕事をやめて、家に入った。
★ 桜は、~~がきれい。
★ 旅行の申し込み方。
★ 「ガラスの森」へ行ってきた。
★ 天気の話。
★ 「分割ボタン?」がどうのこうのという、意味不明の話。

一方の女性が、一方的に話し、横の女性が、それに相槌を打つ。
その相槌に応じて、一方の女性が、またまた別の話題を持ち出す。
よく観察してみると、つぎのような特徴がある。
とくに話題を変えるときの、タイミングというか、スイッチングがうまい。
ビデオ編集の世界にも、「フェイード・イン、フェイード・アウト」という手法がある。
前の映像をぼかしながら、つぎの映像へとつなげていく。

うしろの女性の会話もそうである。

そのフェード・イン、フェイード・アウトが、うまい。
いつ話題が変わったかがわからないような方法で、変わっていく。
先ほどから、その接点をさぐろうとしているが、それがつかめない。
文章のときは、たとえば「ところで……」とか、「話は変わるが……」とか、
そういう書き方をする。
しかし、それがない。

たとえば今もそうだ。

「J店で魚を買ってきた……」
「あそこは、(値段が)高い……」
「駅前の店はどう……?」
「そうそう、あそこはいいわねエ……」
「うちの隣の人も、駅前で買うみたい……」
「どこの人……?」
「ほら、この前、○○会に顔を出したでしょ……」
「ご主人様が、ちょっと、こういう人よ(何かのジェスチャで示しているらしい)」
「だから奥さん、スッ飛んでくるのよ……」
「この前も歯医者へね……」
「頼りになる人がいるといいわねエ……」と。

最大の特徴は、考えるという操作を頭の中でしていないということ。
相手が言ったことに対しても、即座にペラペラとやり返す。
またそれが正しい会話の仕方と思いこんでいるといったふう。

●日本人のマナー

全体としてみると、日本人は、騒音に寛大。
寛大というか、無神経。
以前、バス停やエレベータに、声のガイダンスがついていたことに
驚いていた外人がいた。
自動車のガイダンスに驚いていた外人いた。

さすがに最近は少なくなったが、今でも観光地で観光船の乗ったりすると、
ガンガンとガイドを流すところがある。
「右に見えますのは、~~山、左に見えますのは、~~峠」と。

一方、欧米では、騒音に対して、たいへんうるさい。
1、 2キロ先のニワトリが鳴いただけで、騒動になる。
が、日本ではそうではない。
この国では、おしゃべりなど、何でもない。
だれも気にしない。
だれも注意しない。

しかしそれも(考える習慣)と、深く結びついている。
さらに言えば、文化性の問題?

以前はというと、バスツアーでも、喫煙は自由だった。
カラオケも定番だった。
最近まで、ビデオも定番。
が、今でも女性のおしゃべりは、健在。
カラカラ、キャーッ、ゲラゲラ、ワハハハ……と。

結論を先に言えば、要するに、日本人は、考えないということ。
情報量が多いということを、「賢い」と誤解している。
よくしゃべる人を、利口な人と誤解している。
こうした誤解が、そのまま日本人の常識になっている。
しかし、それはぜったいに、世界の常識ではない。

……ということで、私は、イヤホンを耳につこんで、DVDを
見ることにした。

(補記)
うしろの席の女性について、午後にもう一度、静かにしてほしいと
頼んだ。
しかし効果はやはり、一時的だった。
言い方をまちがえると、相手も不愉快になるだろう。
私のほうも、どうしても遠慮がちになる。

で、結局、その女性は、午前中4時間、午後4時間、ほとんど間断なく、
しゃべりっぱなしだった。
「よくしゃべる」というよりは、どこか病的(?)。
軽くて甲高い声で、ペラペラと早口でしゃべりつづける。
私は何度か目を閉じて眠ろうとしたが、できなかった。
と、同時に、こう思った。
「こんな女性と結婚しなくて、よかった」と。
1日つきあっただけで、気がヘンになりそう。
(相手も、そう思っているだろうが……。)

(ワイフの質問)

その女性について、あとでワイフがこんな質問をした。
「本人には、その自覚はないのかしら?」と。
つまり「自分がおしゃべりということに、気がついていないのかしら?」と。

答は簡単。
「自覚もないし、気がついてもいない」。

……というくらい、自分を知るのはむずかしい。
このタイプの女性は、(男性でもよいが)、むしろ自分は頭がよく、みなを
楽しませる才にたけていると思っている。……思い込んでいる。
「あなたはおしゃべりだね」と言っても、「あら、そう? 楽しかった?」と、
言い返される。
とにかく、口を閉じることができない。
だから昔の人は、こう言った。

『沈黙の価値のわからぬ者は、しゃべるな』と。
沈黙の価値そのものが、理解できない。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB. 09++++++++++++はやし浩司

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