最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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2010-06-19 12:55:03 | Weblog


【お子さんたちのこと】

 Nさんは、子どもへの影響を心配している。「子どもたちに、幸福な家庭を見せてあげたい」と。
 心配は無用。
 Nさんの子どもたちは、Nさんの子どもたちへの愛情の中から、自分たちの進むべき道を見つけていく。つまりそうして子どもたちの将来を心配するNさんの愛情こそが、大切ということ。
 たしかに子どもというのは、自分の置かれた環境を再現する形で、おとなになってから、子育てをする。しかしそれは、決して、物理的な環境だけではない。
 もちろん問題がないわけではない。しかしどれも克服できる問題ばかり。現に今、Nさんは、私にメールをくれることで、真剣に子どもたちのことを考えている。
 こういう姿勢があるかぎり、子どもたちは、必ず、自分の進むべき道を自分で見つける。
 大切なのは、「形」ではなく、「自分で納得できる人生」である。
 だから子どもたちに対する愛情だけは、見失わないように。

【改めてNさんへ……】

 以上、大急ぎで返事を書きました。あちこち何かしら言い足りないところもありますが、参考にしていただければ、うれしいです。
 Nさんの問題をテーマにしてしまいましたが、どうか、ご了解の上、お許しください。x月x日号を今夜配信しなければならないのですが、この数日、ほとんど原稿を書いていません。
 それでx月x日号の原稿とかねて、返事を書かせてもらいました。お許しください。
 では、今夜は、これで失礼します。未推敲のまま原稿を送ります。よろしくお願いします。

H


Hiroshi Hayashi+教育評論++June.2010++幼児教育+はやし浩司

●ある悲喜劇

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これを悲喜劇、つまり知っては
苦笑し、知っては、哀れむ……。
悲喜劇と言わずして、何という。

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●鍋工場

 数年前、首都P市で、日本でいう「産業展示会」のようなものがあった。
産業展示会なら産業展示会でよい。
本当の名称は知らない。
各地域にある工場が、それぞれ自慢の品をもちよって、自慢しあう会のようなもの。
その産業展示会に、ある地方の、ある工場が、中国から輸入した鍋を、「我が工場の製品」と偽って、それを出展した。
あの国では、よくあることである。
(ついでに、中国にしても、よくあることである。)

 それを見て、独裁者である金xxは、たいへん喜んだ。
「我が国でも、こんな製品ができるようになった!」と。

●視察!

 ここまではよくある話で、その工場長にしても、大満足だった。
たぶん、日本でいう「金賞」でも受賞したのだろう。
が、ここからが、悲喜劇。
それを聞いて、当の工場長は、真っ青になったにちがいない。
あろうことか、何と、金xxが、その工場を視察すると言いだしたのだ。

 これに驚いたのが、当の工場長。
その工場で作っている鍋など、どこをさがしてもない。
ウソがバレれば、公開処刑(?)。
そこでその工場長は、当日の視察には、中国から大量に仕入れた鍋類の製品を、工場内に並べた。
そしてにわか仕立ての従業員を並べ、あたかも鍋を製造しているかのようにしてみせた。

 当日の工場長のあわてぶりが目に浮かんでくるが、似たような話は、相変わらずつづいているらしい。
今朝の中央N報に、こんなニュースが載っていた。

+++++++++++++以下、中央N報(一部)+++++++++++++++
 
 ……K国の後継構築作業が本格化する中、金xx国防委員長(68)の権力掌握力が大きく低下していると、政府消息筋が6月18日明らかにした。特に経済の実情について虚偽報告が増え、金正日が実態を正しく把握できない現象も生じている。

消息筋は「08年夏に脳卒中で倒れて後遺症が残る金xxの健康に配慮するという口実で、権力層が好ましい内容だけを選別して報告している」とし「後継者に内定したキム・ジョンウン(27)が自分が掌握する軍や、保衛部など公安機関の報告を先に受けた後、金xxに伝える内容を指定したりもする」と伝えた。

側近からこうした問題点の報告を受けた金xxは最近、報告体系を書記室(秘書室)に一元化することを指示したという。消息筋によると、金正日が最近、経済成果を強調しているため、問責を恐れた一線の幹部が生産実績を誇張しているという。

3月初めに金xxが群衆大会に出席して生産を促した咸興(ハムフン)2・8ビナロン連合企業所は竣工式を前後して半月ほど稼働し、現在、操業を中断していることが確認された。1月末の金正日の平壌(ピョンヤン)小麦粉工場訪問当時は、視察時間が予想より長くなり、準備された材料がすべてなくなると、幹部らがこっそりと完成品をまた生産ラインに投じたりもした。

また金正日が平安北道(ピョンアンブクド)鶏工場を訪問した昨年10月、平安北道(ピョンアンブクド)党の指示で周辺地域の鶏をすべて集め、住民に鶏肉を正常供給しているように金xxを欺いたりもした。三日浦(サムイルポ)特産物工場を訪問した昨年4月、金正日が道別に特産物工場を建設するよう指示すると、すでに建設された工場の設備を取り壊し、特産物工場を設立したりもしたと、消息筋は紹介した。

政府当局者は「最近、労働新聞が金xxの経済現場訪問写真を大量に掲載し、経済成果を宣伝しているが、実情は違うようだ」と話した。(以上、中央N報)

+++++++++++++以上、中央N報(一部)+++++++++++++++

●ステルス携帯電話?

 さらに今日、こんなニュースも配信されている(朝鮮N報)。
この記事を読んで、驚かない人はいない。
何でも金xxが、ステルス携帯電話を使って、南アフリカにいるW杯監督に、直接指示を出しているというのだ。

+++++++++++++以下、朝鮮N報(一部)+++++++++++++++

 「金xx指導者が、肉眼では見えないステルス携帯電話で作戦を指示している」。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場している北朝鮮代表を率いるキム・ジョンフン監督について、スポーツ専門チャネルのESPNが「金総書記から直接、チームの作戦に関するアドバイスを受けている」と報じた。

 キム監督は試合のたびに、通常は「目に見えない」携帯電話で金総書記から直接アドバイスを受けているとのことだ。ESPNが17日報じたところによると、キム監督はこの新型ステルス電話について、「金総書記が直接開発した」と発言しているという。
(以上朝鮮N報)

+++++++++++++以下、朝鮮N報(一部)+++++++++++++++

 もし本当にこんな携帯電話があれば、世界中で話題になるだろう。
「肉眼では見えない、ステルス携帯電話」?
が、あの国の中では、それが信じられてしまう。
私たちがもっている常識とは、別の常識が働く。
はっきり言えば、ふつうの常識が、通用しない。
言い替えると、そういうことも知った上で、あの国を理解し、あの国の行動を予想しなければならない。
外交問題を考えなければならない。

 たとえばこんなこともあった。

(1)今年(2010年)のはじめごろだったと思う。
金xxが、あるホテルに泊まった。
が、そのホテルには暖房がなく、たいへん寒かった。
それを知った金xxが、激怒。
ホテルや住民に、電気を回すように指示した。
が、とたん、周辺の工場の操業が停止してしまった。

(2)また別の工場では、衣服を縫製していた。
それを見て、金xxが、500ウォンで住民に配給するように指示した。
しかし原材料費は、800ウォン。
つまり800ウォンで布を仕入れ、工賃を払って縫製し、500ウォンで売る(?)
採算があうわけがない。
ないが、そういう非常識がそのままあの国では通ってしまう。

(上記、(1)と(2)の話は、私の記憶によるものなので、内容は、不正確。)

 先の中央N報が配信したニュースの中に出てくる「ビナロン」は、よく知られた話である。
「画期的な新繊維」ということだそうだ。
もともとは日本で開発された繊維だが、電力をたいへんたくさん使う。
それでビナロンは、金日成時代に、生産中止となってしまった。
それを今回、金xxは、再生産を命じたということになる。
が、肝心の電力がない!
……ということで、「……半月ほど稼働し、現在、操業を中断していることが確認された」(中央N報)ということらしい。

(が、その前に私が聞いた話では、当のビナロン工場は、機械類はとっくの昔に、従業員たちによって持ち出され、闇市で、鉄くずとして売られてしまったという。)

●余談

 冒頭に書いた、中国製の鍋を並べた工場長について、こんな余談も伝わってきている。

 先にも書いたように、工場長は、あわてて中国から鍋を大量に仕入れた。
それを工場の中に、並べて見せた。
で、何とかその視察をやりすごしたわけだが、その鍋類は、金xxに同行してやってきた軍人たちが、みな、持ち去ってしまったという。

 その後、その工場長がどんな気持ちだったかは、容易に察しがつく。

 繰り返す。
これを悲喜劇と言わずして、何と言う?


Hiroshi Hayashi+教育評論++June.2010++幼児教育+はやし浩司

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