最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●社会に適応できない子ども  ●TV番組、ワースト1

2008-05-16 09:52:26 | Weblog
●社会に適応でいない子ども(Those Children who can not adapt themselves to the Society)
Each family has its own domestic problems and there are none that have no problems.

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NEET、引きこもり、対人恐怖症、
回避性障害など、子どもが、社会に
適応できなくなる例は、多い。

学校恐怖症、不登校なども、それに
含まれる。

こうしたケースには、かならず、そこに
到る、プロセスというものがある。
やむにやまれぬプロセスというものがある。
過去というより、その一世代前の過去を
背負った人も多い。

結果だけを見て、親の責任や子どもの
責任を追及してはいけない。

どの親も、それぞれの立場で、懸命に
生きてきた。
生きている。
その中で、子育てをしている。
懸命にしていても、そうなるときは、
そうなる。
多少の無知、無理解はあったかもしれ
ない。
が、だからといって、そんな親を責めても
意味はない。

子育てには、無知、無理解は、つきもの。
多かれ少なかれ、だれにだって、ある。

が、どこかでほんの少しだけ、歯車が
狂う。
狂ったまま、まさにどうしようもない
状態で、そのままつづいてしまう。

夫婦の問題、経済の問題。
事故や病気は、向こうからやってくる。

軽い失敗が、悪循環と重なることも
ある。
もがけばもがくほど、予期せぬほうへと、
ものごとが進んでしまうこともある。

その結果として、(今の状態)が生まれる。
つまりその結果だけを見て、「私の
子育てが失敗だった」とか、そんな
ふうに考えてはいけない。

大切なことは、(今を原点)として、
そこから前に向かって進むこと。

過去は過去。
今は今。
未来は未来として、(今を原点)として、
そこから前に向かって進むこと。

外から見ると、どこの家庭も、そして
どこの親子関係も、うまくいっている
ように見える。

しかしそんな家庭は、10に1つもない。
100に1つもない。
(ぜったいに、ないぞ!)

みな、同じような問題を抱えて、それぞれが、
それぞれの家庭で、苦しんでいる。
悩んでいる。

C県にお住まいの、T氏(父親)から、
息子(18歳)の引きこもりについての
相談があった。

高校に入学してからも、ほとんど学校には行かなかった。
そのため高校1年の終わりに、中退。
現在は、大検にも合格し、進学先をさがして
いるという状況だそうだ。

T氏としては、進学など、どうでもよいと
考えている。
しかし息子自身が、「進学しなければ」と
あせっているという。

そういう姿を見て、ときどき息子のほうから、
「つらい」「助けて」というメッセージが送られて
くるという。

そんな息子を見ながら、T氏も苦しんでいる。
だから「どうしたらよいか?」と。

私はT氏と、電話で40分ほど、話した。
そのやり取りの中で、何よりも救いを感じたのは、
T氏と息子の間に、良好なコミュニケーション
が取れているということ。
親子の会話も多く、T氏、つまり父親自身が、
息子の相談相手になっているということ。

こういうケースでは、たとえ(今の状態)が、
そうであっても、未来はきわめて明るい。
私の経験では、子どもが20歳を待たずして、
(今の状態)は、やがて親子の笑い話に
なるだろうということ。

「お前にもいろいろなことがあったなあ」
「ハハハ、おやじには苦労をかけてしまった」と。

たとえば同じ引きこもりでも、家族との会話
が途絶えると、その分だけ、(今の状況)は、
長引く。

さらにそこに家庭内暴力が加われば、
ことは、深刻になる。

私「親子の会話がしっかりしているだけでも、
感謝しなければいけませんよ」
T「そうですね」
私「私の知っている例では、もう10年以上、
親子で、会話らしい会話もしないケースもあります」
T「……10年も、ですか……?」
私「ときどきささいなことで、突発的に
暴れるため、その家庭では、家中のガラスと
いうガラスを取り外してしまったそうです」

T「ああ、私の知っている人にも、そういう
人がいます。25歳の息子だそうですが、酒を飲んで
暴れるのだそうです。包丁を振り回して、ね」
私「それはたいへんですね」
T「そういう人とくらべたら、……くらべるのも
失礼かもしれませんが、うちの息子など、
軽いものです」

私「そうですよ。私の息子の話では、アメリカ
では、麻薬の常習者になって、家人を、
ショットガンで追いかけまわす子どもも
いるそうです」
T「はあ~?」

大切なことは、「どうして自分だけが……」と
思わないこと。
先にも書いたように、みな、似たような
問題を抱えている。
抱えながら、懸命に生きている。
子育てをしている。

私「ようし、十字架の1本や2本、背負って
やると、前向きに考えることですよ」
T「そうですよね」
私「何ごともなく過ぎていくのも、子育て
かもしれません。しかしそんな子育てからは、
何もドラマは生まれません。私たちがなぜ
生きているかと言えば、そのドラマの中に、
生きる価値を見出すからです」

T「先生の話を聞いて、気分が軽くなりました」
私「そうですよ。Tさんが今抱えている程度の
問題など、何でもありません。問題というような
問題ではないように思います」
T「……そうですね」
私「で、ひとつだけ条件があるとするなら、
子どもの進学はあきらめること。
つぎに親子のパイプだけは、切らないように
すること、です」

T「私は進学にはまったく、こだわって
いません。息子のほうが苦しんでいます。
『大学へ行かなければ』とです」
私「それについては、そっとしておいて
あげるしかないですね。息子さんのほうから
相談があったとき、あなたの考えを伝えれば
いいでしょう」と。

私も、T氏と電話で話すうち、気分が
楽になった。


Hiroshi Hayashi++++++++May.08++++++++++はやし浩司

●テレビ局よ、自浄努力はどうなっている?(TV Stations should raise themselves)
TV Stations should not forget the efforts to raise themselves to higher levels of culture, or the culture of itself will fall down. Stupid TV programs make the Japanese more stupid.

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日本PTA全国協議会が15日公表した、
親が子どもに見せたくないテレビ番組は、
バラエティー「ロンドンハーツ」(11%、
テレビ朝日系)で、5年連続ワースト1と
なった。
(産経新聞・08年5月16日)

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5年連続で、ワーストワンになったら、
まともな人間なら、「やめよう」と考える。
考えて、ふつう。

テレビ朝日と言えば、昔のNET。
昔、川崎敬三司会の、『アフターヌーン・ショー』という
昼の番組があった。
私はその番組の企画を書かせてもらっていた。

あのころのNETには、まだアカデミックな
雰囲気があった。
企画会議の席でも、NET自体の「品(ひん)」を、
みなが大切にしていた。
(「NET」というのは、確か、「日本教育テレビ」の
略ではなかったか?)
が、その精神は、今、どこへ……?

日本PTA全国協議会が15日公表した、
親が子どもに見せたくないテレビ番組は、
バラエティー「ロンドンハーツ」(11%、
テレビ朝日系)だったという。

5年連続の、ワースト1!

ただ同じ調査だが、

「めちゃ×2イケてるッ!」(8%、フジテレビ系)、
「クレヨンしんちゃん」(8%、テレ朝系)がつづいた
という。

ただし、「クレヨンしんちゃん」には、誤解がある。

臼井氏が描いたコミックのうち、VOL1~VOL11
前後までは、生活感にあふれている。
読んでいても、楽しい。
おそしろいし、参考になる。
幼児の心理のみならず、子育てに奮闘する、
母親、みさえの心理を、実にたくみに表現している。

問題になっているのは、テレビ番組のほうである。

どこかのプロダクションが入り込み、「クレヨン
しんちゃん」を好き勝手に(多分?)、料理し
始めた。

とたん、内容が、薄汚くなった(失礼!)。

結果、「親が子どもに見せたくない番組」の、
ワースト3!

私として、とても、残念に思っている。



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