想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

ノーベル賞受賞会見に感動

2015年10月06日 | 時事

 今日は朝からテレビ、新聞でノーベル医学・生理学賞を受賞された北里大学 大村智特別栄誉教授の話題でいっぱいだった。

 

 毎年この時期になると各分野のノーベル賞の受賞者が発表され話題になる。特に日本人の受賞者がでるとその日は大騒ぎだ。確かに、いずれの方もすばらしい人ばかりで、受賞者の喜びや苦労話等を聞いていると本当に感動する。

 

 しかし、これまでのノーベル賞を受賞された方々が紹介される度に、なぜか私には身近な存在に思えなかった。(勿論私とは比べものにならない存在だからだけど・・・)

 

 それがどういうわけなのか、今朝のテレビで流された、大村教授の記者会見と家族のインタビューの模様を見ていて、私はすごく感動し、教授にすごく親近感を覚えた。

 

 農家で生まれ育ち、苦労しながら学んできた幼い頃の教授は姉によると「あまり勉強ができた子でもなくやんちゃをしていた」と聞いて驚いた。ノーベル賞の受賞者はみんな幼い頃から天才とばかり思いこんでいた私には驚きであり、また、私たちと変わりない普通の少年だったことを知り、すごく身近な存在に思えたのが正直な私の感想だ。

 

 そして教授が苦労しながら勉強を続け、大学を出てからは夜間学校の教師になり、その時、油で手を汚したまま学校に来て勉強に励む生徒たちの姿をみて「自分はもっとがんばらなくちゃならん」と思われて、もう一度大学に戻られ、大学生活と教師を勤めながら、土、日は研究に励む日々を送られたと聞いて、「人の役になることをしなさいと」おっしゃられた祖母の言葉を心に刻み、一途に努力を積み重ねてこられた教授の姿勢にまた感動をした。

 

 そればかりか、16年前に亡くなられた奥さんの献身的な支えに励まされて、ゴルフ場を歩きながら地道な研究を続けられ、ついには3億人を救う薬を開発するに至った話をきて、努力とは何かともう一度考えさせられた。それに何かを成し遂げるにおいて、人の支えがいかに大事かと言うことも悟ることができた。

 

 最後に教授が会見場にいた生徒たちに向かって送られたことばで、「いろいろやりたいことはあると思うが、失敗してもいいからやっていこうという気持ち。成功した人はあまり失敗のことをいわないけれど、3倍も失敗している。人よりも何倍もへましていると思うが、そういう中から成功が出てくる。とにかく失敗を繰り返してやりたいことをやりなさいと言いたい」とおっしゃられたのは、黄昏の年になった私の心にも深く響いた言葉であった。

 

 今日は朝から、ノーベル賞を受賞された北里大学 大村智特別栄誉教授の記者会見の模様をみれて、私はいつになく元気をもらい、久しぶりにすがすがしい気持ちで一日を過ごすことがことができた。

 

 


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