望遠レンズがついた高級なカメラを持たない私には自ずと限界があり、遠くの野鳥を撮ることができない。しかしそんなことで諦めていた野鳥が、たまに私の目の前に現れて喜ばせてくれる時がある。
今日がまさにそんな日であった。朝、車で銀行に行く途中、少し時間に余裕があったので近場の海へ行ってみた。するとまだ寒さが残っているせいか、河口には水鳥が沢山いた。そこで、どうせ近くに寄っていけば逃げてしまうだろうと半ば諦めながら近づいて行くと、案の定多くの水鳥は私を警戒して遠くへ逃げて行ったが、なんと珍しい水鳥がエサ採りに夢中になり、私が近づいても逃げもせず相変わらずエサを探して動き回っていたので、幸運にも私のカメラにとらえることができたのである。
それも初めて出会った水辺の野鳥である。なので「はじめまして」の挨拶を交わし、写真に撮らせてもらった。
その鳥はシギだというのはわかっていたが、詳しい名前がわからっず後で調べてみると、オグロシギであった。長く反りあがった細いくちばしを水中に潜らせ、何かを必死に見つけては食べていた。色彩は決して派手な鳥ではなかったが独特な嘴がなんともユニークでかわいかった。
オグロシギに夢中になって写真を撮っていると、突然近くで小さな鳥が飛び立ったので、驚いてその鳥を見てみるとシロチドリであった。海岸沿いの砂場に同化して、全然気が付かなかったので驚かせてしまったようだ。
そんな事もあって、近くの河原をよく見るとコサギやツグミ、セイキレイなどが一緒にいたので、ついでで申し訳ないがカメラで捉えてみた。
こらから、暖かくなると野鳥たちの姿も冬鳥から春の鳥に入れ替わり、また、私たちに新しい出会いの機会を恵んでくれることが今から待ち遠しい。
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