あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

中正国際空港に感じる日本

2007-05-02 13:57:35 | 海外事情
こんにちは。

GWの台湾・タイ旅行の初日は、成田を出発し、台湾の中正国際空港でのトランジットでした。
私見ですが、その国の経済状況は、その国の玄関口である空港を見ればわかるような気がします。

中正国際空港はまだ新しく、設備も最新で、成田とそんなに変らない感覚でした。

免税店にはFENDIやSONYといった世界各国のブランドが入り、飲食コーナーにはスターバックスがありといった風景の中でちょっと印象的だったのは、台湾の絵画や彫刻が上手く飾られていた点です。

台湾は、日清戦争後の1894年下関条約の締結で日本に割譲されて以来、日本が戦争に負ける1945年までの51年間日本の統治下にあったわけですが、そういった美術品の中にも日本文化に通じる感覚を見出すことができます。

ちなみに統治時代の1928年、日本は台北帝国大学(※今の台湾大学)を創設し、教育の普及に力を注いだそうですが、この時の学生の多くが今の台湾の指導層になっているらしく、とかくアジアの恨みを買っている日本が台湾で評判が良いのは、こういった背景があるようです。

そんな中正国際空港に展示されている台湾の美術品を眺めていると、ふと「成田は、日本の文化を紹介する場になっているのだろうか?」という疑問が涌いてきました。

空港は交通の要点であると同時に、文化PRの強力な拠点です。

外国人はその国、その人のアイデンティティーを重視しますから、今の成田空港に墨絵の名作や彫刻、陶器など、もっと日本を感じさせる美術品の展示を強化すれば、もっと魅力的な空港になる気がしました。

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