あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

日清カップヌードルCM『hungry?』

2007-06-07 00:14:19 | 広告の歴史
こんばんは。

今回は有名な広告について、ちょっと書いてみたいと思います。

この“hungry?”のCMは、カンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞した作品です。

まだご記憶のある方も多いと思いますが、腹ぺこでマンモスを追いかける原始人のユーモラスな姿が印象的で、思わず吹き出してしまうCMでした。

このCMのディレクターを担当した東北新社の中島信也氏は、カップヌードルは普通に食べるとまずい→でも、腹が減っている時に食べると美味い→世界で一番腹が減っているのは原始人だ→キャッチコピーは食欲100万年ということで、プロデュースしていったそうです。

またこのCMは、ビジュアルの完成度も非常に高いものでした。

このCMのデザインを担当した『豊島園』や『ペプシ』のキャンペーンで有名な大貫卓也氏は、紙の上でゾウの大きさを決めるのに100通りも用意したそうです(笑)。

大貫さんは仕事に対して非常に厳しいことで有名です。

私のリクルートの後輩で、以前大貫デザイン事務所で働き、今は独立してフジテレビのCM等のグラフィックを制作して活躍している人間がいます。彼が大貫さんの下で働いていた時はよく、「いやー、家に帰れないですよ。大貫さんが外出している間にだけ、机の上で睡眠取ってるんです(笑)」と語っていたのが、今でも忘れられません。

持って生まれた才能だけでなくそれくらいの“こだわり”があるからこそ、世界に通用するクリエイティブを生み出すことができるのかも知れません。

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