「命を守る・人が死なない!防災士-尾崎洋二のブログ」生活の安心は災害への万全な備えがあってこそ。命と生活の安全保障を!

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「流域治水対策」事例:学校に「校庭貯留」の施設整備/福井市

2023年09月14日 15時52分16秒 | 流域治水
尾崎洋二 コメント:
 「流域治水対策」とは、国土交通省によると、気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化等を踏まえ、堤防の整備、ダムの建設・再生などの 対策をより一層加速するとともに、集水域から氾濫域にわたる(山頂から河口まで)流域に関わるあらゆる関係者が協働して水災害対策を行う考え方です。
 
 今回の「校庭貯留」の施設整備事例は「水があふれることを前提にして、水を貯められる場所をたくさん確保したり、危険な場所に住まないようにしたり、あらゆる対策を組み合わせて被害を小さくしようという考え方」の貴重な実践事例となります。
 
 当ブログでは、「流域治水・対策」事例を積極的に紹介していきます。
皆さまからの情報提供(洪水に対しての困りごと情報も含む)も紹介していきますので、ぜひ下記にご連絡ください。
(kids.resonance@gmail.com)
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浸水被害の軽減図る
学校に「校庭貯留」の施設整備/福井市
2023/09/14 7面 公明新聞
 
 福井市内を流れる足羽川周辺の浸水被害を軽減するため、同市は、公立光陽中学校の校庭に水をためる「校庭貯留」の施設整備を進めている。
 
 公明党の下畑健二市議はこのほど、同中学校を訪れ、市担当者から事業の説明を受けた。
 
 校庭貯留として、グラウンド(8000平方メートル)の周囲を高さ約20センチの縁石で囲み、学校敷地外の側溝につながる排水路の出口を1カ所に絞る。
 
 また排水升を口径の小さな堰に取り換えることで、校庭に水がたまっていく仕組みを整えた。
 
 これにより、短時間で一気に大量の水が側溝に流れ出るのを防ぎ、道路の冠水など浸水被害を抑える効果が期待される。
 
 市は今後、同中学校での効果を検証し、関係機関と連携しながら、ほかの学校や公共施設などにも貯留施設の整備を進めていく方針だ。
 
 校庭貯留の整備については、下畑市議が昨年9月の定例会で、「災害時に避難所となる学校周辺の浸水対策にもつながる」と述べ、早期実施を訴えていた。
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