農業用ため池決壊被害を防ぐ
危険個所で改修推進-自治体の管理強化へ法整備(農業用ため池保全法)
広島県-災害時の迅速避難へHPなどで情報発信
公明新聞5月16日2019年-要点抜粋箇条書き
ため池の数 全国に20万カ所 3割は所有者不明
各都道府県が管理するため池の登録数は約96,000カ所で全体の半数。
兵庫県 43,245
広島県 19,609
香川県 14,619
被災原因 7割が豪雨、約3割が地震
東日本大震災では福島県で決壊し8人の犠牲者が出た。
農業用ため池保全法
所有者らに対しては、ため池の適正管理の努力義務を課すとともに、ため池の情報を都道府県に届け出るよう義務付け。
都道府県は、決壊した場合に周辺地域に被害を与える恐れのあるため池を「特定農業用ため池」に指定し、防災工事を所有者に命令したり、代執行を行えるようにする。
市町村は、特定農業用ため池に関し、ハザードマップの作成を求めるとともに、所有者が不明で適正な管理が困難な場合は、市町村が知事の裁定で管理権を取得できる制度も創設する。
防災重点ため池
2018年11月に選定基準見直しをした。
人的被害を与える恐れのあるため池を漏れなく選定できるようにした。
最終的に、これまでの11.000カ所から50,000か所以上に増える可能性がある。
広島県-災害時の迅速避難へ
県内の防災重点ため池503カ所の位置が分かる「ため池マップ」をHPで公開し、緊急時の避難行動に活用できるようにした。
今後、再選定して追加する防災重点ため池については順次、ため池マップで位置情報を伝え、2020年度までに浸水想定区域や近くの避難所なども発信する。
利用されていないため池は、貯水機能を停止したり、廃止していく方向。
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11/18-2018年付けの「先進的な兵庫県の総合治水対策:「ながす」「ためる」「そなえる」」もご参照ください。
12/3-2018年付の 「ため池の決壊復興」もご参照ください。
5/4-2019年の 農業用ため池管理保全法が4月19日成立 もご参照ください。