「命を守る・人が死なない!防災士-尾崎洋二のブログ」生活の安心は災害への万全な備えがあってこそ。命と生活の安全保障を!

防災の第一目的は命を守ること。「あの人を助けなくては」との思いが行動の引き金となります。人の命を守るために最善の行動を!

「災害・防災を語りつぐシンポジウム」-被災地から未来へ

2019年01月16日 13時32分25秒 | 語り部

「災害・防災を語りつぐシンポジウム」-被災地から未来へ
公明新聞1月16日2019年 要点抜粋箇条書き
---------------------
佐藤敏郎(小さな命の意味を考える会)代表
3.11後、同年5月の生徒たちの俳句

「ただいまと
聞きたい声が
聞こえない」

「見たことない
女川町を
受け止める」

「窓ぎわで
癒えてくるのは
未来の町」

「夢だけは
壊せなかった
大震災」

 私たちは震災で言葉を失っていた。それが、この(俳句の)授業で初めて言葉にできた。中略 前に進むのに必要な「何か」をみつけられたのだと思う。事実生徒たちは早速、前へと歩み始めた。

 堂々と「津波」を語り、「1000年先の命を守りたい」と言い出したのだ。町内21カ所の浜に3.11の教訓を伝える「いのちの石碑」を建てるプロジェクトもその一つ。中略 
 これまで17基を完成させた。夢を追う活動は、20歳になった今でも続いている。

------------------
諏訪 清二 防災学習アドバイザー・コラボレーター

 教育現場の語りが、「美しくまとまりすぎ」「結論を押し付ける」傾向が強い。大人からの一方的な「語り」以上に若者同士の「語り合い」が大切。

 若者や子どもに伝わるのは同じ世代の語りであることを痛感した。災害体験を語る意味は二つある。

1-社会全体の防災力を向上させる→断定的な、ある意味、マニュアルに沿った語りが求められる。

2-聞く側に「戸惑い」を与えるような、言うならば、「個人的意味」を持つ語りも欠かせない→揺れがあり、葛藤があり、整理できていない、そんな語りにも接して、人は初めて防災を観念から行動へ移す。

 「未災地」の若者も、被災者から聞いて感じた自分なりの思いをそのまま伝えれば、それ充分。 求められるのは、被災地と未災地の若者をつなぐ場なのであって、それは大人の責任である。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする